あるのは座席と車輪のみ。こちらの乗り物は、電動二輪車「Ninebot mini Pro」(ナインボット・ミニ プロ)」。かの有名な「セグウェイ」よりも小さくて携帯性に特化し、なによりハンドルがなく足の動きのみで操作するという超ハイテクな仕組みになっています。
まるで身体の一部のように動き、走り、ついてくる
「Ninebot mini Pro」は、発進時や曲がるときに多数のセンサーが搭乗者の重心移動や微動作を感知し、毎秒200回の速度で車体のバランスを調整しながら動きます。
そうはいっても、掴まるところすらなくて大丈夫? と心配になってきますが、まずは実際に走っている様子を動画でご覧ください。
足の動作といっても、ほとんど直立不動状態で動かしていることが分かります。まるで運転者の考えていることを読み取って走っているかのよう。
専用アプリを使って遠隔操作もできるため、動画内のように自動的に走ってきたり、後ろを付いてくる姿はまるでペットのようで愛着が湧いてきます。
持ち主の行動パターンを覚えて進化する乗り物
さらに、この「Ninebot mini Pro」の大きな特徴は、使えば使うほど持ち主の行動を覚えて学習するという点。
内蔵されている体重センサーやスピードセンサー、電流センサーなどから走行データを分析し、安全なスピードなどを覚えどんどん操作しやすくなっていくのです。まだ操作に慣れない最初の段階からスタートして、「Ninebot mini Pro」自身も運転者の上達具合に合わせて成長。
まさにパートナーのように動いてくれる乗り物なのです。
軽くて小さいボディだから、どこでも連れて行けそう
素材には航空材料として使われているマグネシウム合金を使用。そのため、タフでありながら12.8kgという軽さです。大きさはD262mm×W546mm×H611~866mm、高さは611~866mmまで調整可能。
1回の充電(約4時間)で30km走れ、最高速度は時速18km。登坂可能な角度は15度まで、段差は1cm以下であれば走ることができます。また、フロントライトとリアライトを搭載しているため、暗い場所や夜間の走行も安心。
16歳以上であれば誰でも運転でき(公道での走行は法律で禁止されており私有地でのみ利用可)販売価格は15万円。近年数々のハイテクモビリティーが登場していますが、「Ninebot mini Pro」は価格も「ちょっと高い自転車」とほとんど変わらないのもポイントです。
「Ninebot mini Pro」は12月4日より発売し、同日開催される大阪モーターショーにて日本初公開。その後ビックカメラ有楽町店、新宿西口店、ラゾーナ川崎店、新宿ビックロで展示がおこなわれる予定です。