車選びを変える未来のテクノロジー
スウェーデンのカーブランドVOLVOが、アメリカのMicrosoftと共同で開発した次世代自動車テクノロジーを発表しました。
このテクノロジーはMicrosoftのホログラフィックコンピュータ型のアイウェア「HoloLens(ホロレンズ)」を活用した技術で、シャーシやエンジンなどの細かい内部パーツや車の構造を手に取るように確認できたり、自動車のカスタム例を自由自在に表示できたりと、バーチャルテクノロジーによってユーザーがより車両を理解しやすい環境をつくりだすシステムです。
いままで困難だった高度な設計も可能に
この技術はクルマ選びだけではなく、システム設計する場でも活躍が期待されています。
これまでは2Dの画像や映像、コンピューター上のプログラムを中心に設計がおこなわれてきましたが、このテクノロジーでは可視化できる3D環境で設計をすることができるので、ヒューマンタッチな技術革新が進む可能性があるといえるでしょう。
安全なクルマ作りにも活かせる
また、これまで多くのユーザーやメーカーがリコールなど製造時のトラブルに悩まされてきましたが、この技術を使えばそんなトラブルも減らしていけるかもしれません。
クルマ選びの時のように、車両を細部までバーチャルで確認できる環境を製造段階から導入することで作業をより正確なものにしることができます。また作業する人が常に両手を使える状態になるため、適正なトルク管理など、さまざまなメリットが生まれます。もちろん作業の軽減にも繋がるでしょう。
VOLVOはこの技術を正式に導入させる日程は明言していませんが、2016年の1月にはこの技術をジャーナリスト向けにお披露目する予定となっているので、数年後には日本のディーラーなどでも体験できるようになっているかもしれません。
将来の車選びや車造りに大きく影響するようなシステムと言えるので今後の動向に注目したいところですね。