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2015/2/24 15:09

フォード マスタング50周年記念! 歴代6モデルを総ざらい【シェルビーもいるよ!】

2014年にフォード マスタングは誕生から50年を迎えました。クルマに詳しくなくとも、マスタングの名を一度は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか? GetNavi4月号では7代目となる新型マスタングをレポートしていますが、今回は歴代の6モデルの歴史を振り返りながら、マスタングが歩んだ50年を解説していきたいと思います!

 

初代(1964~1973)=安くてオシャレで自動車史に残る大ヒットを記録

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1964年4月に開催されたニューヨーク万国博覧会の初日、センセーショナルなデビューをはたした初代マスタングは、当時のフォードの総支配人兼副社長であったリー・アイアコッカの主導で開発されました。大半の車種が全長5mをゆうに超えていた1960年代の米国車にあって、初代マスタングは約4.6mとかなりコンパクト。スポーティでスタイリッシュなデザインの車体を持ちながらも、大衆小型車の「ファルコン」をベースとしたことで、低価格であったことで大ヒットにつながります。

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↑ニューヨーク万国博覧会の様子

 

まずはハードトップとコンバーチブルが登場。やや遅れて、のちにファストバックと呼ぶクーペタイプの3ボディがラインナップされました。

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1966年式のファストバック(グレードは最上級のGT)

 

画期的なフルチョイスシステムの導入も初代マスタングの特徴です。当初、エンジンは101PSの直列6気筒から271PSのV型8気筒まで4種類が用意され、その他についてもオプションで様々に選択できました。初代マスタングは、初日だけで2万2000台の受注があるなど発売当初から驚異的な売れ行きを見せ、自動車史に残るベストセラーに。当初の販売計画は年間販売台数10万台でしたが、発売後1年間では実に目標の4倍超となる41万7000台に達しました。

 

1969年モデルよりボディを大型化。モダンなデザインとなるとともに、高出力化されて価格もやや上昇しました。さらに、レース用ホモロゲーションモデルである「BOSS」をシリーズや、ハイパワーモデルの「マック1」などが追加されるなど、マスタングワールドが一気に広がりを見せます。

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1969年式マック1
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1969年式BOSS

 

2代目(1974~1978)=小さく軽くなるも、大ヒット

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1970年初頭に始まった石油危機や、折からの排気ガス規制の強化により、マッスルカーの時代は終焉。そこでフォードでは第2世代のマスタングを小型化し、低燃費化することで時代の変化に対応しようとします。

 

正式車名が「マスタングII」とされた2代目は、サブコンパクトカー「ピント」とプラットフォームを共用化。1973年型マスタングに対して全長が約230mmも短くなり、約220kgの軽量化を果たします。なお、1975年に復活するまではV8エンジン搭載モデルの設定もありませんでした。

 

フォード傘下のデザインスタジオであるイタリアのカロッツェリア・ギアが2代目のデザインを担当。ヘッドライトやサイドのキャラクターライン、リアコンビランプの配列など、オリジナルのデザイン要素を受け継ぎます。ボディタイプは当初はクーペとハッチバックの2種類で、コンバーチブルの設定もありませんでしたが、1977年にTバールーフ(オープンカーの形状のひとつ)が追加されます。

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↑Tバールーフを採用した1977年型マスタングⅡ

 

一部のファンからはマスタングらしくないと指摘されたものの、それでも初代に続いてヒット作となり、最初のモデルイヤーで38万6000台を販売します。派生モデルも豊富で、1976年にシェルビーが手がけた「コブラII」が追加。1978年にはボンネットに巨大なコブラが描かれ、全体にピンストライプを配した「キングコブラ」も登場します。

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↑1978年型キングコブラ
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↑1978年型コブラⅡ

 

 

3代目(1979~1993)=異質ながら長寿

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50年におよぶマスタングの歴史の中で唯一となるスラントグリルを持つなど、歴代モデルで最も異質なデザインなのが3代目マスタングです。ヨーロッパの影響を強く受けたデザインで、燃費向上に向けてパネル処理により、ボディ全体をエアロダイナミックとしていたのも特徴的。斬新なデザインは当初、賛否両論を巻き起こしましたが、初年度に37万台の販売を達成。相変わらず人気モデルでありつづけ、80年代に入ってからも10万~20万台をコンスタントに販売しました。

 

サイズはフォードの小型セダンにも用いられたFOXプラットフォームを採用し、全長、ホイールベースともにマスタングIIに比べて約100mmもストレッチ。初代に近いサイズに戻りました。一方で、技術や素材の進化により、従来比で約90kgの軽量化を実現しています。

 

ボディタイプは、当初はハッチバックとノッチバックだったところ、疑似コンバーチブルや、Tバールーフがのちに追加されました。エンジンは自然吸気の直4/直6/V6/V8と豊富で、時代によって排気量が変化します。2.3ℓ直4エンジンにはフォード初のターボが設定。上級のギア仕様やコブラもひきつづきラインナップされました。

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↑1981年型コブラ

 

 

1982年にはBOSSが復活。1984年にはハイパフォーマンスモデル「SVO」(Special Vehicle Operations の略称)が追加されます。また、2代目にはかったコンバーチブルモデルも復活しました。なお、1988年に登場した「プローブ」は、実はマスタングの後継モデルとして開発されたスポーティカーだったのですが、前輪駆動であることを理由にマスタングとは別モデルに。1993年にモデルチェンジを迎えるまで、3代目は実に15年もの長きにわたって現役モデルであり続けました。

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↑1984年式SVO

 

4代目~6代目は後編でご紹介いたします。

 

文・岡本幸一郎

Get Navi(ゲットナビ) 2015年 04 月号 [雑誌]

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