JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより、「彩速」シリーズのカーナビゲーション「TYPE M」シリーズを10月中旬より発売します。ラインナップは、大画面8型モニターを搭載した「MDV-M805L」(実売予想価格11万円前後)、7型モニターを搭載した「MDV-M705W(200mmワイドモデル)」「MDV-M705」(同9万円前後)の3機種を用意(いずれも税抜)。
「TYPE M」シリーズは、ケンウッドの設立70周年を記念したモデル。2016年に発売されたハイエンドモデル「TYPE Zシリーズ」の機能などを継承しながら、さらなる先進の性能も備えた彩速シリーズの中核モデルと位置付けられています。
従来シリーズにない特徴として、自分にあった情報をわかりやすく表示する「新INFOウィンドウモード」や、ETCやドライブレコーダーなどの機器と連携する「スマート連携」などの新機能を搭載。高速描写を可能にする「ジェットレスポンスエンジンIII」や、膨大な地図データを素早く検索・表示する独自のデータ圧縮技術「S3 フォーマット」などにより、彩速シリーズの特徴である高速レスポンスも実現しています。
もちろん、ハイレゾ音源にも対応しており、発売中のスピーカーシステム「XSシリーズ」や「USシリーズ」と組み合わせて車内でも臨場感のあるサウンドを楽しめます。新たにハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめる高音質コーデック「LDAC」に対応したほか、独自のK2テクノロジーにより、CDやBluetoothによる音源もハイレゾ相当に補完・アップコンバートして再生。1000を超える音楽専用チャンネルが聴き放題となるスマホアプリ「SMART USEN」にも対応しており、ナビ画面から操作できます。
このほか、快適な運転をサポートする「ゴールオートボリューム」「リフレッシュ通知」「スマートフォン置き忘れ警告」などの機能も搭載。さらに、高速道路を走行中にナビが逆走状態を感知した場合、画面表示と音声で警告して危険運転の注意を喚起します。
スマート連携でナビとつながる
「TYPE M」シリーズと連携する周辺機器として、前方・後方の同時録画を可能にするドライブレコーダー「DRV-N530」(フロント用)、「DRV-R530」(リア用)も10月中旬より発売します。実売予想価格は、N530が2万2000円前後、R530が2万7000円前後。
本機種は、彩速ナビTYPE Mシリーズと連携することで、ナビの持つ正確な自車位置情報をドライブレコーダーへ反映させることができるほか、ナビ画面によるタッチ操作や映像の確認が可能。リアカメラの映像で後方の確認を補助する「バーチャルルームミラー」機能も利用できます。
また、前方と後方の同時録画が行えるダブル録画機能も搭載。フルHD(1920×1080ドット)を超える3M(2304×1296ドット)高解像度で記録できます。
このほか、ETC2.0に対応したETC車載器として、高度化ビーコン対応の「ETC-N7000」(予想実売価格3万7000円前後)と、ビーコン非対応モデル「ETC-N3000」(同2万6000円前後)の2機種も発売されます。
先進のハイレゾサウンドを体験
ケンウッドでは、このTYPE Mシリーズやハイレゾ対応のスピーカーシステムを搭載した彩速デモカーを全国の営業拠点に用意し、イベントなどで活用していくとのこと。今回、GetNavi web編集部では、この彩速デモカーでのハイレゾ試聴を体験することができました。
試聴した楽曲は、アコースティックな洋楽ポップスと、邦楽アーティストによるライブ音源の2種類。いずれもUSBメモリーを介して、96kHz/24bitのハイレゾ音源を再生しています。車内のスピーカーは、高精細な臨場感が特徴の「XSシリーズ」。車種によっては、低音の効いた爽快感がウリの「USシリーズ」を搭載している場合もあるとのことです。
ハイレゾ音源を再生して感じたのは、車内という狭い空間でありながら、ライブホールのような広がりのあるサウンドが楽しめるということ。定位感もしっかりしており、ボーカルや楽器の位置まで見えるような感覚です。実際に走行しながら聴いたわけではないので、どこまで走行中にこの高音質なサウンドを楽しめるかは不明ですが、エンジンを切ってしまえば、パーソナルなリスニングルームとして使えるほどのクオリティだと感じました。
高速かつ快適に操作できる彩速シリーズならではのレスポンスの良さと、ドライブレコーダーやETC車載器などとのスマートな連携、ハイレゾ音源の再生に対応した高品質なサウンドシステムなど、ハイレベルな機能を多数搭載したTYPE Mシリーズを、ぜひ店頭でチェックしてみて下さい。