1月10日、JVCケンウッドはケンウッドブランドより人気のAVナビゲーションシステム「彩速ナビ」の2019年モデル「MDV-M906HDL」を発表。3月上旬からデリバリーが開始される。同シリーズで初となる9V型HDパネル(1280×720)を採用し、より精細な画面表示が可能となった。また、オプションとしてHD対応のリアビューカメラ「CMOS-C740HD」も同時に発売され、鮮明な映像による後方視界を提供する。
同モデルは高精細・高輝度・高視野角のHDパネルを搭載し、従来モデル比で約2.4倍の高解像度を実現。表示画面に大きなジャギー(段差)がなくなり、シャープな映像表現を可能としている。HDパネルは発色性に優れ緻密な立体表現を大きな特徴とし、精細な地図表示の他に地上デジタル放送や操作画面においても、そのクリアさが体感できる。操作系では、新たなユーザーインターフェイス「オーガニックGUI」を搭載。高速レスポンスはそのままに、直感的で流れるような操作を可能にしている。
同モデルの魅力は画面の美しさだけではない。ハイレゾ音源に対応した充実のオーディオ機能を搭載していることだ。DTSを始めFLAC、WAV(192kHz/24bit)などのハイレゾ音源フォーマットを再生することができ、透明感、臨場感あふれるサウンドを提供する。さらにハイレゾ対応デバイスをBluetoothで接続して、ハイレゾ音源を転送する高音質コーデック「LDAC」に対応。ワイヤレス状態でも高音質サウンドを楽しむことができる。また、同社独自の技術である「K2 TECHNOLOGY」が搭載され、ビット拡張、周波数帯域拡張、波形補正を行うことで、録音時に失われた信号成分を補完。CDやMP3などの非ハイレゾ音源からハイレゾ音源まで、より高品質化してマスター音源のクオリティに近づけてくれる。
HD大画面化による精細な表示と高品質の音楽再生能力、各種HDアイテムとのスマート連携など、従来のAVナビゲーションシステムを超越する「MDV-M906HDL」。発表会の会場で実際に触れた印象は、画面の美しさとレスポンスの良さだ。使い慣れたスマホ同様にフリック操作ができ、扱いに戸惑うことはない。そして、直感的に操作できる簡易さと高精細な画面表示はナビゲーションシステムが日常化した現在、安全運転にも大きく貢献することは間違いない。
エキサイティングなNEWアルミホイールのほか、魅力的なカーアクセサリーも大量投入!
今回の新製品発表会ではAVナビゲーションシステムの他に、ケンウッドならではの魅力的なアクセサリーも紹介された。同社では新たなチャレンジとしてカーアクセサリー市場への参入を発表し、2019年の1月にはアルミホイールの老舗ブランドであるENKEIとのタッグによるKENWOODのロゴを配した7本スポークのアルミホイールを発売。美しいデザインと信頼感がカーフリークたちを刺激する。
また、近日発売予定として新感覚のワイヤレススピーカーを展示。Bluetooth搭載のウェアラブルスピーカーはスマホと連携させたハンズフリー通話、オーディオ機器との接続を実現し、車内におけるパーソナルな楽しみ方も提案する。
今回の記者発表会では新製品他に、ケンウッドがサポートするKONDO RACINGの2019年ニュルブルクリンク24時間レース参戦の報告も行われた。近藤真彦監督が率いるレーシングチームは2019年の新たなプロジェクトして日産「GT-R ニスモGT3」を駆りニュルブルクリンク24時間レースに参戦することを発表した。ドライバーには松田次生、高星明誠、藤井誠暢の日本人ドライバーに加え、トム・コロネルを起用。近藤監督とケンウッドとの関わりが深く2000年のチーム発足以来の関係となり、ニュルブルクリンクへの挑戦は2021までの3年計画として遂行される。
ケンウッドとKONDO RACINGとのコラボレーション企画として、彩速ナビ&ドライブレコーダーのプロモーションを展開。近藤監督が商品に触れ、コメントする映像が全国のカーショップやサイネージ、トレインチャンネルで放映される。
市場の縮小化が懸念される昨今、これをチャンスと捉えシェア拡大を狙うJVCケンウッド。商品と販路の両面で新規ビジネスを創造し、カーエレクトロニクス分野を越えた商品ジャンルへと戦いを挑む。同社の挑戦は日本における自動車文化の向上を促し、より快適なカーライフを提案してくれるはずだ。