乗り物
クルマ
2019/2/25 21:30

冬のドライブに欠かせない「スタッドレスタイヤ」、実は日本の凍結路はちょっと苦手?

冬のドライブに欠かせないものといえばスタッドレスタイヤです。しかし、このタイヤさえ履いていれば絶対に安心……かといえばそうとも言い切れません。積雪路には強いスタッドレスタイヤでも、凍結路になるとその能力は大幅に下がることをご存知ですか? 今回はまずその理由から解説します。

 

氷の上が滑りやすいのはナゼ?

凍結路でクルマがスリップする最大の要因、それは氷の表面が溶け出した水にあります。水は氷の上にミクロの水膜を作つくるため、その上を通過するタイヤは路面に密着することができなくなります。これがグリップ力の低下を招くのです。これは濡れた歩道で靴を滑らせるのと同じ理屈ですね。

↑氷の上はなぜ滑る? 答えは、乾いた氷は掴みやすいが、溶けて濡れた水は滑って掴みにくいから

 

ちなみに、気温が極端に低い北欧では氷が溶け出すことがあまりありません。対する気温が0度前後であることが多い日本の凍結路は、表面が溶け出しやすいという特徴があります。つまり、日本の凍結路は北欧に比べてスリップしやすい状況下にあるのです。

↑溶けた氷の上ではミクロの水膜ができており、その上でタイヤは路面に密着できず、滑ってしまう

 

ではこの凍結路でグリップするにはどうすべきか。そのポイントは溶け出した水の処理にあります。この溶け出した水をうまく処理できるようになれば凍結路でもグリップ力は保てるのです。そこでスタッドレスタイヤ開発は吸水能力でしのぎを削っており、ここに凍結路に強いスタッドレスタイヤを左右する技術のポイントがあるのです。

 

そんななか、2019年1月、極寒の北海道旭川市で行われた横浜ゴムの「スタッドレスタイヤ取材会」にて、それを身を以て体感できる機会を得ました。ここではトラック用スタッドレスタイヤによる登坂デモをはじめ、ラリーカーによるドリフト同乗体験走行など多彩なメニューが用意されましたが、この日最大の関心事は開発中の次世代スタッドレスタイヤの体験試乗でした。

↑今回、体験試乗したヨコハマタイヤ「アイスガード6」。氷盤では吸水剤を3倍に増やしたスペシャル仕様と比較した
  1. 1
  2. 2
全文表示
TAG
SHARE ON