乗り物
鉄道
2019/3/10 17:30

【2019年版】全国津々浦々を巡った鉄道ライターが薦める「桜と鉄道」撮影スポット集(後編)

⑬中央本線・四方津駅近く(山梨県上野原市)

↑四方津駅は駅舎前、そして下り線用の3番線ホームに沿って桜が連なる。写真は東側にある歩道橋の階段からの撮影で、上り列車をとらえたもの。2018年4月1日撮影

 

◇桜の美しさ ☆☆☆☆☆

四方津駅を囲むように桜が植えられている。特に美しいのが下り路線用の3番線ホームの南側に広がる桜並木。日当たりのよい南斜面に植えられているせいか、背も高くなり、木々の勢いが良く花の広がる様子が素晴らしい。

◇行きやすさ ☆☆☆☆

上記のポイントは駅の北側にある出口から国道20号経由で東へ350m、徒歩5分ほど。民家が建つ間の小道を下に降りて行くと路線をまたぐ歩道橋の下へ着く。

◇撮りやすさ ☆☆☆☆☆

写真は歩道橋の南側、階段の途中から撮影したもの。同歩道橋は渡る人や、撮影する人が少なめで、気を使わずに撮影に集中できる。同場所の反対側、路線の北からの撮影も可能だ。北側は終日、逆光になりがちだが、花の季節ともなると太陽も高い位置にあがるようになるため、車体全体に光がまわり逆光もそれほど気にならなくなる。

 

 

⑭東海道本線・早川駅〜根府川駅間(神奈川県小田原市)

↑東海道本線の早川駅〜根府川駅間を俯瞰する。米神(こめかみ)地区に桜並木、さらに桜が点在、その中をうねるように走る貨物列車の編成が撮影できる。相模灘を目の前にした温暖な地だけに、桜とともに早くも鮮やかな緑も写り込んだ。2013年3月26日撮影

 

◇桜の美しさ ☆☆☆☆

風景の中の一部に集中して植えられた桜を写し込める山中のポイント。降りた米神(こめかみ)地区の線路沿いは古くから東海道本線の名物ポイントとして知られ、線路沿いでも桜と鉄道を絡めての撮影が可能だ。

◇行きやすさ ☆

根府川駅から1.8km、徒歩で30分ほど。海岸沿いを走る国道135号に一度出て、途中から山中へ入る。登りがあるので健脚向けポイントだ。また麓の米神地区の撮影スポットへも徒歩で30分ほどかかる。

平日のみ小田原駅から根府川駅経由の石名坂(いしなざか)行きバスが日に8本ほど走る。国道135号沿いにある米神バス停からは徒歩で20分ほど。

◇撮りやすさ ☆☆☆☆☆

米神地区か登った農道からの撮影となる。付近はミカン畑で、左下に東海道新幹線、右下に東海道本線が見下ろせ、景色を楽しみつつ撮影が楽しめる。農繁期以外、登ってくるクルマはそう多くないが、付近は細い道のみなので、クルマでの撮影には不向きだ。

 

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6