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2019/4/13 17:30

知多半島を走る愛知最古の路線「武豊線」で10の謎を解く

【武豊線の謎⑩】武豊線を走る貨物列車はどこへ行く?

最後に武豊線を走る貨物列車の話題に触れておこう。大府駅から武豊線へ入る線路には、貨物専用線があることを前述した。ここを走る貨物列車はどこへ向かうのだろう。

 

まずは特殊な形をした貨車を使った貨物列車から。こちらは東浦駅まで走る。東浦駅からは碧南線と呼ばれる衣浦臨海鉄道の路線へ入る。そして衣浦港を鉄橋でわたり対岸の碧南市まで貨物列車が走る。

 

こちらの貨物列車では碧南市へ向かう列車が炭酸カルシウム(炭カル)。そして、帰りにはフライアッシュ(石炭灰)を載せて走る。同列車は大府駅の先はJR関西本線、JR東海道本線を通って三岐鉄道の東藤原駅へ運ばれる。

 

詳しくは前回の三岐鉄道三岐線を紹介したおもしろローカル線の旅で詳しく取り上げたので、参考にしていただきたい。

 

鈴鹿山脈を眺めて走る三重のローカル私鉄−−10の新たな発見に胸ときめく

 

↑衣浦臨海鉄道の碧南線で運行されるフライアッシュ輸送。同列車のダイヤは大府駅8時28分発→東浦8時49分発→碧南市9時4分着。上りが2列車あり碧南市11時15分発・14時23分発→東浦が11時30分発・14時40分発→大府が11時44分着・14時50分着

 

衣浦臨海鉄道にはもう1本の路線があり、こちらはコンテナによる輸送が行われている。輸送している荷は主に沿岸にある工場向けに原材料輸送、そして製品輸送を行っている。

 

こちらのコンテナ列車は東成岩駅から衣浦臨海鉄道半田線へ列車が乗り入れる。

 

前述したように武豊線を走る貨物列車は衣浦臨海鉄道の機関車が貨車を牽引するユニークな輸送風景を接することができる。旅する時にはこうした武豊線内の貨物輸送にも注目したい。

↑武豊線の尾張森岡駅〜緒川駅間を走るコンテナ列車。列車を牽くのは衣浦臨海鉄道のKE65形ディーゼル機関車で、性能はJR貨物のDE10形とほぼ同じ。下りが大府駅12時12分発→東成岩13時3分発→半田埠頭13時13分着。上りが半田埠頭16時12分発→東成岩16時45分発→大府17時16分着というダイヤで運行される

 

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