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2019/6/29 17:00

【開業100周年!】 7月には旧形車両が引退する「箱根登山電車」10の秘密+おまけ情報

【箱根の観光情報①】強羅駅からその先はどうなっている?

さてここからは箱根をとりまく観光情報にも触れておこう。強羅駅から先は箱根登山ケーブルカーが早雲山まで延びている。

 

早雲山駅まで途中に4つの駅があるという珍しいケーブルカーだ。強羅の傾斜地には、カフェ、観光スポット、そして別荘や保養所、旅館などが点在している。そのためこうした途中駅で乗り降りする人も多い。

 

↑箱根登山鉄道の鋼索線は開業が古く1921(大正10)年に営業を開始した。現在、使われる車両はスイスのガングロフ社製。日本初のケーブルカーで冷房を取り入れた車両だった。2両編成で251人と最大乗車人員が多いのが特徴だ

 

↑箱根ロープウェイに乗車すると、大涌谷手前から目の前に富士山が望むことができる。壮大なパノラマ望めるのもロープウェイの魅力だ。残念ながら火口周辺警報がレベル2に引き上げられたため5月19日から運行休止となっている

 

箱根ケーブルカーで上った早雲山駅。ここから箱根ロープウェイが、大涌谷駅(おおわくだにえき)→姥子駅(うばこえき)→桃源台駅(とうげんだいえき)と延び、芦ノ湖畔まで行くことができる。

 

箱根ロープウェイに乗車すると富士山の眺望、そして箱根が活火山であることを示すように白煙を吹き上げる大涌谷を俯瞰することができる。

 

5月の火口周辺警報のレベル2に引き上げられ、運行休止となっているのが残念なところ(大涌谷への乗用車の乗り入れも不可)。現時点では早雲山駅から戻らざるをえない。

 

 

【箱根の観光情報②】土木遺産に興味がある方にお勧めの橋や堰

さてここからは箱根観光の「おまけ情報」。土木遺産に興味のある方は塔ノ沢駅から国道1号へ向けて遊歩道をおりてみてはいかがだろう。国道1号の両脇には古い塔之沢温泉の旅館が連なる。

 

さらに早川渓谷にそって箱根湯本駅方面へ歩くと、千鳥橋という1933(昭和8)年に架橋された道路橋に出会う。その先には山崎発電所取水堰がある。こちらは1936年(昭和11)年に出来たもの。両者とも土木学会選奨の土木遺産に指定される。今回紹介した箱根登山電車も土木学会選奨の土木遺産に指定される。また国土交通省の近代化産業遺産にも登録されている。

 

箱根を歩くと、こうした土木遺産に指定された建造物、橋りょうなどが多く点在している。こうした予期せぬ出会いも箱根の楽しさもあることが、今回の旅で良くわかった。

 

↑塔ノ沢駅から国道1号に出て、箱根湯本駅まで歩く。途中。千歳橋という道路橋に出会った。この橋、昭和初期に架橋されたもので、土木学会が選んだ土木遺産に指定されていた。この付近、早川渓谷も美しく、箱根湯本駅まで下り坂のためラクに歩くことができる

 

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