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2019/8/17 21:00

ダイハツ4代目「タント」に試乗して感じたこと。ライバル車たちより一歩リードしてるな。

正直なところ自然吸気仕様がジャスト

今回はタントが自然吸気エンジン、タント カスタムはターボエンジン仕様が試乗車として用意されていましたが、その走りはいずれも納得の出来映えでした。トランスミッションは、いずれもスプリットギアを追加して効率を高めた新開発のCVT(D-CVT)でしたが、アクセル操作と実際のレスポンスがリンクしないCVTの悪癖が抑えられ日常域の扱いやすさは十二分。ギアの守備範囲がワイド化された恩恵か、車内に届くノイズも許容範囲内。特に速度が速くなってくると、先代より着実に静粛性が高まっていることが実感できます。

↑動力性能は自然吸気仕様でも必要にして十分。もちろん、タント カスタムだけでなくタントでもターボ仕様は選択可能です

 

また、特に自然吸気仕様は良い意味で穏やかなライド感も印象的でした。足回りは搭載エンジンによるセッティングの違いがなく、いずれもFF仕様だった試乗車の場合はタイヤサイズが異なる程度だったのですが、必要にして十分な速さとまろやかな乗り心地がミックスされた自然吸気仕様は毎日使う道具にはピッタリの出来映えと感じられました。

↑自然吸気エンジンは、軽自動車初の排出ガス5つ★(平成30年排ガス基準75%低減レベル)を達成。独自のD-CVTとの組み合わせで高効率な走りを実現します

 

もちろん、高速走行の頻度が高い人やアップダウンが激しい山岳路などが日常的環境にある人なら選ぶべきはターボ仕様です。ただ、このクルマ本来のキャラクターやコストも重視されるべき軽自動車という役どころを思うと、日々の伴侶には自然吸気仕様がジャストというのが正直なところになるのです。

↑ターボ仕様は相応の力強さが感じられる動力性能だけに、高速道路を走る頻度が高いユーザーにオススメ。ただしタイヤが自然吸気より太くなるタント・カスタムのターボ仕様は乗り心地が硬めになります

 

↑ターボ仕様、自然吸気ともどもエンジンは複数回点火(マルチスパーク)の採用や燃料噴射方法のリファインなどで燃焼効率を向上させています。こちらもトランスミッションはD-CVT

 

SPEC【タントX(2WD)】●全長×全幅×全高:3395×1475×1755㎜●車両重量:900㎏●パワーユニット:658㏄水冷直列3気筒12バルブDOHC●最高出力:52PS/6900rpm●最大トルク:60Nm/3600rpm●WLTCモード燃費:21.2㎞/ℓ

SPEC【タント カスタムRS(2WD)】●全長×全幅×全高:3395×1475×1755㎜●車両重量:920㎏●パワーユニット:658㏄水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ●最高出力:64PS/6400rpm●最大トルク:100Nm/3600rpm●WLTCモード燃費:20.0㎞/ℓ

 

撮影/宮越孝政

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