トヨタ自動車の新型「カローラ」が9月17日に発売されました。それに伴い同社はメディア向けに事前説明会を実施。乗り物担当編集部員野田が、参加してきました。会場に並んでいたのは、12代目となるセダンタイプの「カローラ」とワゴンタイプの「カローラ ツーリング」。もともと某高級セダン雑誌にいた筆者としては、カローラへの期待値はそんなに高くなかったのですが、その内容は予想以上にグレートだったのです。
同車は1966年11月に初代モデルが発売されて以降、半世紀以上にわたって生産が続けられているトヨタの定番モデルです。日本のカローラセダン/ワゴンは3ナンバーに脱皮しつつも、ボディ本体は今回も日本専用設計でした。両車ともガソリン車とハイブリッド車が用意されています。
なお本モデルの発表と同時に、「カローラ スポーツ」も一部改良されました。ボディカラーは「エモーショナルレッドⅡ」を新たに設定。さらにブラックルーフとの組合せのツートーンを「G“Z”」と「G」グレードに全3色オプション設定し、スポーティなハッチバックのボディを際立たせます。足回りは新型カローラ、新型カローラ ツーリングと同様にして、走りをパワーアップさせました。
開発を担当したチーフエンジニアの上田泰史(うえだやすし)さんは、「カローラは、常にその時代のユーザーのニーズ、地域のニーズに合わせ、それらを変えることをいとわず開発してきたクルマ。そんなカローラだからこそ、世界で、日本で、多くのユーザーに永く愛されてきました。
「今回の新型カローラは、『TNGAプラットフォームを採用し、スポーティなデザインと気持ちの良い走り』で、ユーザーの方の期待を超え、『先進の安全装備、コネクティッド』で、豊かで安全・安心なユーザーのカーライフをサポートします。クルマ本来の楽しさを追求したカローラシリーズをぜひ乗って体感いただきたい」と語りました。
では、新型カローラ、新型カローラツーリングを5つのカテゴリに分けて紐解いていきましょう。
【その1/デザイン】シンプルでスポーティに、ボディはワイドに
エクステリアは、前後のフェンダーが張り出したダイナミックでワイドなデザイン。これはカローラ スポーツと比べてもボリュームがあり、迫力は増しています。また、ツーリングのサイドビューはボディ後方にかけて伸びやかなデザインとなっています。従来モデルよりボディサイズは大きくなりつつも最小回転半径は、従来と同等の5mを実現。
ヘッドランプは光源をLED化。フロントはラウンドを強めた一文字形状、そして、リアは水平基調のリアコンビネーションランプとすることでワイド感を強調しています。