パイオニアは、カロッツェリアの新商品にいち早く触れることができる「2019冬 カロッツェリア新商品発表会」を都内で開催。最大の目玉は市販初の車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応し、3年振りのフルモデルチェンジとなった「サイバーナビ」です。Webプラウザ機能を用いてYoutube動画をナビ本体で再生でき、家庭用レコーダーに録り貯めた番組をサイバーナビから視聴できる「レコーダーアクセス」機能に対応。さらにWi-Fiスポットを車内に用意するなど、その内容は十分に魅力的だったと言えます。
【関連記事】
LTE搭載で家電に近づく「サイバーナビ」。カーライフはどう変わる?
発表会ではこれ以外にも数多くの新商品を一堂に集め、体験することも出来ました。この秋も多くの新製品で充実したカーライフを提供してくれそうなカロッツェリアのラインナップを紹介しましょう。
ドライブサポート「衝突検知機能」は見逃せません!
まず、サイバーナビつながりで見逃せないのがバージョンアップを果たしたハイエンドオーディオカーナビ「サイバーナビX」です。この製品は8型モデルの「AVIC-CL902XSⅡ」と7型モデルの「AVIC-CZ902XSⅡ」の2モデルをラインナップ。いずれも18年モデルのチューンナップ版として登場しました。そのため、基本スペックは前モデルを踏襲します。カーナビ基板とオーディオ基板の間で発生するノイズを可能な限り遮断するため、製品の側面/背面だけでなく内部の中間シャーシにまで銅メッキを使用。会場には実機も展示され、その姿は見ているだけでもウットリするような美しさでした。これを搭載したデモカーで試聴してみるとピアノベースの女性ボーカルをしっとりとした息づかいまで感じさせる見事さ。中でも圧巻だったのは和太鼓の演奏で、太鼓の革が震える様子が伝わってくるようなリアル感でした。オーディオ重視派ならこのタイプこそおすすめですね。
カーナビでは人気の「楽ナビ」でも新たな機能アップが図られています。地図をHD化した今年の夏モデルはそのまま継続販売されますが、それより以前から販売されていたシリーズの外観をリファイン。シンプルの中にもキラリと光る新たなデザインを採用しました。また、高速道路でのSA/PA、IC/JCTで逆走を検知すると音声と画面で警告をするようにもなっています。この楽ナビにも9型大画面は用意され、廉価モデルも用意するなど幅広いラインナップを揃えているのも特徴となっています。
オーディオ系のランナップもさらなる充実化が図られました。DVDやCDを気軽に楽しめるナビレスのディスプレイモデル「FH-6500DVD」が登場した他、スマホ用アプリ「Pioneer Smart Sync」に対応した2DINメインユニット「FH-4600」や1DINサイズの「DEH-5600」など、全8モデルを発表しています。
中でも見逃せないのはスマホ用アプリPioneer Smart Syncへの対応したモデルで、この機能を使うとスマホ内のアプリやコンテンツをオーディオ側から呼び出すことが可能となります。ナビアプリ、音楽アプリ、電話、メッセージアプリなどが対応しており、普段使うアプリをあらかじめ指定しておくこともできます。
たとえばナビアプリであればGoogleマップやYahoo!カーナビ、MapFanなど9種類に対応しています。音楽アプリはSpotifyやAmazon Music、Google Play Musicなど17種類。メッセージアプリはMessenger、Facebook、LINEなど8種類から選べます。スマホ内のアプリがオーディオと一体化しているように使えるわけで、電話帳アプリも宛先名をかなり大きく表示します。スマホ内のアプリを安全かつ快適に利用するのに最適な機能と言えるでしょう。
この機能の中で個人的に見逃せないと思っているのがドライブサポート機能の一つとして搭載されている「衝突検知機能」です。スマホのジャイロセンサーが衝突状態を検知し、一定時間操作がないとあらかじめ指定した宛先に電話やメッセージ(SNS)を自動通報。万が一のアクシデントでスマホの操作もできないような状況になった時、もしかしたらこの機能が命を救ってくれるかもしれないのです。パイオニアは今回のラインナップで一部の下位モデル以外、大半の機種に標準装備。最近はAmazonの「Alexa」にも対応するなど、アプリは日々進化。今後の発展性も楽しみの一つと言えるでしょう。
ナビやAVだけじゃない、充実のシステムアップ商品群!
ETCユニットは、今後予定されている新セキュリティ規格に対応した製品2モデルが発表。「ND-ETC9」は2016年以降のサイバーナビと楽ナビに対応するナビ連動型で、「ND-ETC30」はウェルカムメッセージ機能を備えたスタンドアローン型として登場しました。新セキュリティとはETCの不正防止を目的に定められた新規格で、2030年頃までに実施されることになっているものです。仮にこのセキュリティ規格にETCが変更されると非対応であるETC車載機は使えなくなるとのことです。
また、車載用ワイヤレス充電パッド「SDA-CP300」も新登場しました。ワイヤレス充電「Qi(チー)」に対応した充電パッドで、最近は自動車メーカーの純正品として採用されているものと同等のものです。置くだけでスマホなどの充電が可能となるので、使い始めたら手放せなくなること間違いなしです。
その他、圧倒的な重低音サウンドを放つグローバルシリーズのパワードサブウーファー「TS-WX1220AH」が登場。大口径30cmユニット2基とハイパワーアンプが搭載されており、見た通りの厚みのあるパワフルな重低音再生が自慢です。カーゴスペースでかなりのい存在感となりそうですが、重低音にこだわる人には打ってつけのユニットとなるでしょう。
【フォトギャラリー(GetNavi Webにてご覧になれます)】