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クルマ
2019/12/9 22:30

“輸入高級車”の代名詞的存在「メルセデス・ベンツ」は、 4年連続で国内販売台数トップなんです!

クルマの販売台数が低迷しているなかにあって、輸入車は好調。特にメルセデス・ベンツの強さが光っており、2015年度から4年連続で輸入車の国内販売台数において首位に輝いています。

 

ベンツは高級車、だけでは片づけられない基本的性能

日本では高級車の代名詞であるメルセデス・ベンツですが、本国ドイツではタクシーに使われることも多い。それは、基本的な走行性能に加え、丈夫さや快適性、安全性などが高く評価されているからです。

 

同社は1886年にゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツがそれぞれ発明した2台の自動車を皮切りに、世界的に評価の高いモデルを生み出し続けてきました。SクラスやCクラスという呼称は、それだけでメルセデス・ベンツのクルマと誰もが想像できるほどです。

 

日本でのメルセデスの歴史は、1912年に「メルセデス カルダンヴァーゲン」が御料車として輸入されたのが始まり。以来、輸入車の代表格であることに疑う余地はないのですが、その評価は高級という言葉だけでは片付けられません。快適、安心という、クルマに求められる性能を忠実に向上させてきた確固たる実績があるからです。

DATA

創業:1926年(ダイムラー・ベンツとして)

2018年度累計販売台数:6万7554台

現行モデル:16(日本導入モデル)

日本における輸入車 販売台数シェアNo.1(2018年度/日本自動車輸入協会調べ)

 

大人気のミドルサイズサルーンは5年連続国内販売台数ナンバー1!

【その1】Cクラス

463万円〜

■2018年7月発売

■ボディタイプ:4種類

■パワーユニット:2種類

■排気量:1.5〜2.0ℓ

 

扱いやすさやスポーティな走行性能を特徴とする、現行型で4代目となるミドルサイズサルーン。ボディ形状は、セダンのほか、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレ(オープンモデル)なども設定されます。

 

SPEC【C 200ローレウス エディション】●全長×全幅×全高:4705×1810×1430mm●車両重量:1600kgパワーユニット:1496cc直列14気筒DOHCエンジン+ターボ●WLTCモード燃費:12.9km/ℓ

 

↑基本情報はフルデジタルのセンターディスプレイに表示。昨年のマイナーチェンジで大型化し、視認性がさらに高まりました

 

↑ドライバーズカーらしい運転席中心のインテリア。ステアリングには数多くスイッチがあり、手を伸ばさずとも、様々な操作が可能

 

↑ガソリンエンジンのほか、ディーゼルエンジン(写真右)やPHVを用意。昨年にBSGシステムを加えたマイルドハイブリッド(写真左)も追加されました

 

↑先代型よりボディサイズを大型化したにも関わらず、アルミ素材を多用することで軽量化。乗り心地の向上や燃費低減にも寄与しています

 

【その2】Aクラス

334万円〜

■2018年10月発売

■パワーユニット:3種類

■ボディタイプ:2種類

■排気量:1.4〜2.0ℓ

 

昨年末に4代目へと進化した、メルセデスのエントリーモデル。ハッチバックタイプに加え、今年セダンタイプもラインナップされました。

 

【その3】Bクラス

392万円〜

■2019年6月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:1.4〜2.0ℓ

 

今年3代目へとモデルチェンジされたファミリー向けハッチバック。Aクラスの特徴にもなっているシャープなフェイスデザインが採用されました。

 

【その4】CLA

472万円〜

■2019年8月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:2.0ℓ

 

Aクラスベースの4ドアクーペで、ワゴンタイプのシューティングブレークも設定。今夏のフルモデルチェンジでMBUXなど最新技術も搭載されました。

 

【その5】CLS

830万円〜

■2018年6月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:2.0〜3.0ℓ

 

昨年に3代目モデルが登場。2005年発売の初代モデルが、4ドアセダンにクーペ風のルーフラインを備えた「4ドアクーペ」のブームを巻き起こしました。

 

【その6】Eクラス

734万円〜

■2016年7月発売

■パワーユニット:4種類

■ボディタイプ:5種類

■排気量:1.5〜3.0ℓ

 

CクラスとSクラスの間に位置するメルセデスの代表的モデル。アッパーミドルサルーンの世界標準と称され、クーペ、カブリオレも設定されます。

 

【その7】Sクラス

1192万円〜

■2017年8月発売

■パワーユニット:3種類

■ボディタイプ:3種類

■排気量:3.0〜6.0ℓ

 

メルセデスでは最大サイズのセダンとなるフラッグシップサルーン。最高級装備が惜しみなく投入され、後席が広く取られたロングタイプも設定。

 

【その8】SLC

562万円〜

■2016年6月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:1.6〜2.0ℓ

 

電動開閉式ハードトップを備えたオープンモデルSLKの後継で、2016年に車名変更されました。コンパクトサイズで、スポーティな走りを実現します。

 

【その9】SL

1329万円〜

■2016年6月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:3.0ℓ〜4.7ℓ

 

オープンカーのフラッグシップ。メルセデス初のオールアルミモノコックボディが採用され、現行の6代目は2016年から日本で販売されています。

【その10】GLC

690万円〜

■2019年10月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:2種類

■排気量:2.0ℓ

 

SUVラインナップの中核を担うミドルサイズモデル。直線を基調としたデザインのGLKの後継車ですが、本車のボディラインは曲面が多用されています。

 

【その11】GLE クーペ

896万円〜

■2016年4発売

■パワーユニット:1種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:3.0ℓ

 

SUVとクーペを組み合わせたスタイリッシュなフォルムを備える、GLEベースのクーペSUV。ルーフは低いが、必要十分な室内空間を備えています。

 

【その12】GLE SUV

940万円〜

■2019年6月発売

■パワーユニット:3種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:2.0〜3.0ℓ

 

Mクラスと呼ばれたプレミアムSUVの後継で、今年2代目へ進化しました。新型は兄弟モデルのないオリジナルSUVで、3列シートを備えます。

 

【その13】GLA

422万円〜

■2017年4月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:4種類

■排気量:1.6〜2.0ℓ

 

先代型Aクラスがベースで、最低地上高を引き上げてボディ下回りにガードなどを備えたコンパクトSUV。2014年から日本で販売されています。

 

【その14】GLS

1261万円〜

■2016年4月発売

■パワーユニット:1種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:3.0〜5.5ℓ

 

GLEより大きなフルサイズSUVで、最上級装備が搭載されています。GLクラスと呼ばれたモデルの後継車で、2016年に現名称へと改名されました。

 

【その15】Gクラス

1192万円〜

■2018年6月発売

■パワーユニット:2種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:3.0〜4.0ℓ

 

世界最高レベルの悪路走破性能を備えたクロスカントリーモデル。40年近く販売され続けた初代モデルが、昨年、初めてモデルチェンジされました。

 

【その16】EQC

1080万円〜

■2019年7月発売

■パワーユニット:1種類

■ボディタイプ:1種類

■バッテリー容量:80kWh

 

日本におけるメルセデス初の電気自動車。ボディはGLCがベースで、駆動方式は4WDとなっています。航続可能距離は400km(WLTCモード)。

 

【その17】Vクラス

価格未定

■2020年日本導入予定

■パワーユニット:1種類

■ボディタイプ:1種類

■排気量:2.0ℓ

 

今年9月にフランクフルトモーターショーで発表された新型ミニバン。強風時にも安定した走行を支援する「クロスウインドアシスト」を標準装備します。

 

【HISTORY】安全性向上への飽くなき追求は60年も前から始まっていた

メルセデス・ベンツはラグジュアリーさが注目されがちなブランドですが、安全技術の高さについても世界トップクラスの水準にあります。「衝突安全性」の研究を他社に先駆けて着手し、1970年代からは実際の自動車事故の現場に立ち会い、事故調査活動も行っています。衝撃吸収構造ボディやABSを世界で初めて採用したのもメルセデスです。

↑乗員スペースの周囲に衝撃吸収エリアを設けた、世界初の衝撃吸収構造ボディを開発。1953年にはモデル180で実車化しました

 

↑衝突した場合にパーツがどのように動くかをX線で見ることができるシステムをいち早く採用。乗員の保護に役立てています

 

↑レーダーセンサーを搭載し、死角エリアをモニタリングする現代のメルセデス車。警告音を発し、自動ブレーキも発動します

 

構成・文/フォッケウルフ

 

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