【気になる路線模様③】2分ほどで羽沢横浜国大駅に到着する
西谷駅から2分ほど。まもなく新駅の羽沢横浜国大駅へ到着した。同駅もほぼ完成していた。いまは開業に向けて工事スタッフが最終的な調整をしている様子だった。しばらくの間、停車する。この駅で、相鉄の運転士からJR東日本の運転士へ引き継がれる。
ここからはJR東日本の路線となることが実感できた。
羽沢横浜国大駅付近は、近くにJR貨物の貨物駅、横浜羽沢駅があったものの、旅客営業が行われてこなかった。他の路線も通らず鉄道の駅が近くにない。新駅の前を通る路線バスも朝から夜までほぼ1時間おきの運行で、横浜市内にしては、非常に本数が少ない。羽沢横浜国大駅付近は、これまで “陸の孤島”でもあった。
そうした状況が劇的に改善される。駅前にはバス乗降場も整備される。需要に合わせた新路線などの整備も、開業後に進むことになりそうだ。筆者は同駅付近に数回訪れてみたが、周辺の新築住宅の販売も活況そのものに見えた。
【気になる路線模様④】日吉駅への分岐を右に見てJR線へ合流
羽沢横浜国大駅でJR東日本の運転士にバトンタッチされ、ここからは東海道貨物線へと入っていく。羽沢横浜国大駅を発車すると、まずは一つの分岐がある。中央を走る2線は、そのままトンネルに入っていくのだが、この先どこへいくのだろう。
この中央の2本の線路は「相鉄・東急直通線」と名付けられた新線区間で、2022年度に完成の予定だ。完成後には新横浜駅付近を通り、東急東横線の日吉駅につながる。
上り試運転電車は、分岐から左の線路に入り地上へ登り始めた。そして東海道本線の支線、貨物列車専用の路線、通称・東海道貨物線へ入っていった。
※11月22日:初出では「羽沢横浜国大駅」とするところを「西谷駅」としておりました。誤記があり大変申し訳ございませんでした。
【気になる路線模様⑤】トンネルの出口から東海道本線と並走する
羽沢横浜国大駅を出発した試運転電車。JR貨物の横浜羽沢駅を横に見つつ、しばらく東海道貨物線を走る。この東海道貨物線を通過する列車は、主に貨物列車だが、旅客列車も少なからず走っている。「湘南ライナー」、「おはようライナー」、「ホームライナー」という通勤・通学専用の列車で、平日のみの限定運転、「土・休日は運休」の列車だ。大船駅〜品川駅間、もしくは藤沢駅〜渋谷駅間はノンストップで運転される。横浜駅、川崎駅は止まらない。
東海道本線の沿線のうち、大船駅よりも西側エリアに住み、通勤用に「ライナー」を利用している方には、試運転電車が走った沿線模様はすでに見慣れた光景だろう。しかし、多くの方には、なかなか見ることができない路線でもある。そこで細部、そして貨物線らしい面白さをお届けしたい。
貨物駅らしく多くの留置線が並ぶ横浜羽沢駅の構内を横に見て走った後に、長いトンネルへ入る。まずは港北トンネル4,038mだ。横浜市の港北地区の住宅地の下を貫いている。この先、トンネルに続く地上路線がJR横浜線の上空を跨いでいる。しかし、この外に出た区間から景色を眺めることはできない。通過するのが主に貨物列車ということで、騒音をふせぐため、路線をすべて覆ったシェルター区間になっているためだ。
この区間、外を走っていることに乗客は気付かずで、列車はそのまま次のトンネル・生見尾トンネルへ入っていく。
次に地上へ出るのは横浜市鶴見区内。左右に線路が何本も走る箇所で地上へ出る。この区間の線路は、左から横須賀線(湘南新宿ライン)、京浜東北線、東海道本線の順に並ぶ。試運転電車が走る東海道貨物線をはさみ、右側には高島線(横浜湾岸に延びるJRの貨物線)、京急本線といった様子だ。同区間ではいくつかの跨線橋が上空を跨ぐが、橋上から見ると、ずらりと並ぶ線路。実に壮観な眺めだ。
試運転電車は京急の花月園前駅のホームを右手に眺め、地上部の線路を走り始めた。