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2019/11/17 18:00

相鉄線とJR線が11月30日に直結!—試運転電車に乗車して気になる路線模様をチェックした

【気になる路線模様⑩】多摩川を越えてしばらく新幹線と並走する

武蔵小杉駅の手前で横須賀線(品鶴線)に合流した試運転電車。武蔵小杉駅を通過した後に、多摩川を渡る。このあたりは湘南新宿ラインや、横須賀線で体験ずみという方も多いことだろう。

 

念のため確認しておこう。上り電車は東海道新幹線と平行して走る。次の西大井駅までは、東海道新幹線と横須賀線(品鶴線)がほぼ同じ高さを走る区間があり、電車のすぐ横を東海道新幹線の車両がすれ違っていく。並走する新幹線もあるが、速度を抑えて走っていても、さすが新幹線は速いと感じられる。

 

↑多摩川を渡る横須賀線(品鶴線)。写真は185系を使った臨時列車が通過するところだが、11月30日以降は、相鉄の車両、埼京線の車両もここで見られるようになる。左上は試運転電車から見た多摩川の河畔。1か月前の台風被害の影響も見て取れた

 

↑武蔵小杉駅〜西大井駅間では東海道新幹線と平行して横須賀線(品鶴線)が走る(写真右手)。相鉄電車からドクターイエローの姿が見ることも可能になりそう。ちなみに下りドクターイエローは12時前後に同区間を通過することが多い

 

11月30日から走り始める相互直通運転の電車は、全列車が西大井駅を停車する。西大井駅を発車したら、まもなく分岐がある。この分岐は旧蛇窪(きゅうへびくぼ)信号場と呼ばれるポイントで、ここから大崎駅までの路線は、通称・大崎支線と呼ばれている。

 

平面交差する旧蛇窪信号場の分岐を入っていくと、右手にJR東日本東京総合車両センターがあり、山手線などの電車が停められる車両基地の横を走る。そしてまもなく大崎駅へ到着する。

 

↑旧蛇窪信号場で横須賀線(品鶴線)から分岐、通称・大崎支線と呼ばれる連絡線へ入る。写真のように大崎支線は右へ大きくカーブを描き、この先で左カーブ、横須賀線や東海道新幹線の高架橋の下をくぐって大崎駅へ向かう

 

 

【気になる路線模様⑪】興味津々?相鉄電車を見るホームの人たち

大崎駅では8番線ホームへ入線する。8番線は湘南新宿ライン、埼京線、りんかい線の北行電車が利用するホームだ。ここからは埼京線・湘南新宿ラインが走る線路とまったく同じになる。山手線が平行して走るルートだ。

 

↑試運転電車とほぼ並走していた山手線E235系電車。こうした角度から見る機会は少ないが、この角度から見ると、最先端を行く電車らしいスタイルであることに気付かされた

 

11月30日以降、大崎駅からの停車駅は、恵比寿、渋谷、新宿と埼京線と同じ停車駅に停まる。平行して走る山手線には、埼京線の電車が停車しない複数の駅があるが、YOHOHAMA NAVYBLUEの試運転電車は、どの駅を通過する時にも、ホームで電車待ちをする人から“熱い支線”を浴びていた。

 

とくに渋谷駅の山手線ホームからは、目の前を走る相鉄電車が、よく見えることもあり、みな興味津々といった様子だった。

 

“あれ!この電車は何?”。

“紺色で見たことがない電車が走っている!”

“かっこいい、どこの電車かしら”といった印象を持ったのだろうか。

 

ホームで案内をしていたJR東日本の駅スタッフも驚いた顔をしていた。鉄道ファン以外にも、興味を抱かせるような魅力が、この電車にはあるのだろう。

 

↑恵比寿駅〜渋谷駅間で湘南新宿ラインE233系電車とすれ違う。この電車も相鉄の新型12000系(試運転電車)と同仕様で、顔は違えども、いわば“兄弟”電車ということができる

 

 

【気になる路線模様⑫】JRの電車に囲まれて折り返す相鉄電車

西谷駅から乗車した今回の試運転電車。約1時間で新宿駅の5番線ホームへ到着した。5番線ホームは、通常は成田エクスプレスや、特急鬼怒川・日光(スペーシア)といった特急が停まる特別なホーム。試運転電車ということもあり、特別に用意されたようだ。11月30日以降は埼京線や湘南新宿ラインが利用する1〜4番線での発着となる。

 

11月30日以降、西谷駅から新宿駅までは40分ちょっとといった所要時間で到着できる。現在かかる1時間〜1時間10分程度という時間に比べると、到達時間はかなり短縮され、期待も高まる。何より乗り換えなしがうれしい。

 

↑新宿駅5番線ホームに入線する相鉄の試運転電車。左上の写真は、その折り返しの模様。周りには中央本線の特急あずさとして活躍するE353系、中央線のE233系が見える。まるで“これからよろしく!”とJR東日本の車両が歓迎しているかのようでもあった
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