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2019/12/11 22:25

2020年の「ヨコハマタイヤ」の最新作は「クロスオーバーSUV向け夏タイヤ」と「オールシーズンタイヤ」、この2つを覚えておけば完ぺき!

【発表製品03】欧州で先行していた注目度高な「BluEarth-4S AW21」が本格販売開始

そして、今回の発表で最も注目すべきと思われたタイヤが、乗用車用オールシーズンタイヤBluEarth-4S AW21です。その名前の通り、サマータイヤとしての能力を備えながら突然の降雪にも対応できるということで、一年中履きっぱなしで使えるというのが最大のポイントです。最近は非降雪地域でも突然のドカ雪で慌ててしまうことも少なくありません。また、シーズンごとにタイヤを履き替える手間も大変ですし、履き替えたタイヤの保管場所に困ります。オールシーズンタイヤならそんな心配は一切なくなるのです。

↑乗用車用オールシーズンタイヤBluEarth-4S AW21。2020年1月9日より日本国内で本格販売を開始。全19サイズを揃えます

 

実はこのタイヤ、すでに欧州では販売されていました。しかし、スタッドレスタイヤが普及している日本では販売する際に、その違いをどこまで理解されるか懸念があったということです。しかし、説明に立ったタイヤ企画本部 消費財製品企画部 製品企画2グループリーダーの増渕栄男氏によれば「販売店から購入者層は特に気にしないので混乱はしないとの声を聞くことができ、正式販売を決めた」ということでした。

↑オールシーズンタイヤとして、基本的なサマータイヤ性能を備えつつ、スタッドレスタイヤに近い雪上性能を合わせ持ちます

 

このタイヤはその“V字型”に展開されるトレッドパターンに特徴があります。サマータイヤであるBluEarth-GT AE51と比べ、溝とサイプのエッジ量は67%増として排水性と排雪性を大幅に向上させることで雪道でのグリップ力を大幅に高めたとのことです。タイヤにはM+Sに加え「スノーフレーク」マークが刻印されており、これによって冬用タイヤ規制が出されている状況下でもしっかりと対応できるのです。

↑BluEarth-4S AW21について説明する横浜ゴム タイヤ企画本部 消費財製品企画部 製品企画2グループリーダーの増渕栄男氏

 

ただ、圧雪路や氷上になるとスタッドレスタイヤほどのグリップ力は発揮できません。とくに凍結路では明らかな差が出ます。一方、オールシーズンタイヤということで一年中履きっぱなしになるわけですが、グリップ力が高まることで、たとえばエコタイヤに比べれば燃費面で不利になることは考えられます。ただ、ロードノイズについては「この手のタイヤとしてはかなり低い」(開発担当者)とのコメントを頂きました。発売は2020年1月。それまで期待して待ちたいと思います。

↑ほかにはトラック用ドレスアップタイヤ「PARADA PA3(パラダ・ピーエーサン)」(参考出品)オフロード4WD車向け「GEOLANDAR X-AT(ジオランダー・エックス・エーティー)」などが紹介されました

 

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