ここでは注目度大のコンパクトSUVにフォーカス。フォルクスワーゲンによる精悍な顔つきと遊び心のある色使いが魅力的な同車のポイントを隅々まで紹介します。
メーカーの開発魂を燃やした欧州のコンパクトSUV人気
日本車では11月上旬に発売されたロッキー/ライズが爆売れ中のところ、まもなくドイツ生まれの売れ筋モデルが日本に上陸します。
20世紀の終わりごろにSUVブームが始まった当初は大柄で高級なモデルが中心でしたが、20年あまりが経過して、その波が廉価なコンパクトクラスに及んできました。
当初はアメリカや中国など大きなクルマが好まれる市場がSUVの販売の中心でしたが、近年は欧州でコンパクトSUVが大人気。
SUVでは他社の後塵を拝していたフォルクスワーゲンですが、使い勝手の良いコンパクトSUV「T-Cross」がついに登場。同社らしい精悍な顔つきとは対照的な遊び心のある色づかいなど、老若男女を問わず好意的に受け入れられる要素が満載です。日本でも人気を獲得することは間違いありません。
このコンパクトさ、インパクト大!
【SUV】
フォルクスワーゲン
T-Cross
299万9000円〜
フォルクスワーゲンで最も小さいコンパクトSUV。日本での導入記念特別仕様の「T-Cross TSI 1st」、内外装のカラーを組み合わせるデザインパッケージが標準装備の「T-Cross TSI 1st Plus」が発売されます。
SPEC●全長×全幅×全高:4115×1760×1580㎜●車両重量:1270㎏●パワーユニット:999cc直列3気筒DOHC+ターボ●最高出力:116PS(85kW)/5000rpm〜5500rpm●最高トルク:200Nm(20.4㎏-m)/2000rpm〜3580rpm●WLTCモード燃費:16.9㎞/ℓ
<フォルクスワーゲンのSUV攻勢が止まらない!>
同社のSUVはこれまでラージクラスのティグアンのみのラインナップでしたが、T-Crossの導入でコンパクトクラスもカバー。さらにクロスオーバーSUVとして、2017年からヨーロッパで導入されているT-Rocも、2020年に日本上陸予定です。
ティグアン
T-Cross
T-Roc
【爆売れ中の国産SUVと比べてみた!】
全幅が1695㎜と5ナンバーサイズながら余裕ある室内の広さを実現。兄貴分RAV4同様のゴツいデザインで、納車まで2〜3か月待ちという人気を誇ります。ダイハツ・ロッキーは兄弟車。
SPEC●車両重量:970㎏〜980㎏●パワーユニット:996cc直列3気筒DOHC+ターボ●最高出力:98PS(72kW)/6000rpm●最高トルク:140Nm(14.3㎏-m)/2400rpm〜4000rpm●WLTCモード燃費:18.6㎞/ℓ
トヨタ
ライズ
167万9000円〜
フォルクスワーゲン
T-Cross
299万9000円〜
【1】ラゲッジスペースの広さ
VDA方式による測定値ではT-Crossが385ℓ、ライズが369ℓ。T-Crossはリアシートを前にスライドさせると、その容量は455ℓまで拡大します。
【2】インテリアの質感
どちらも直線的で視界が広いのが特徴。「T-Cross TSI 1st Plusデザインパッケージ」では、インテリアカラーにオレンジなど3色を選択可能です。
【3】カラーバリエーション
T-Cross:標準8カラー(右)。「T-Cross TSI 1st Plusデザインパッケージ」で選択可能なカラーバリエーションを加えると、合計21バリエーションとなります。
ライズ:11カラー
文/岡本幸一郎
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