日本で手軽に南国気分が味わえる石垣島。その島へ国内LCC最大手のピーチが、12月26日、成田空港より初就航しました。この路線は2019年11月1日にピーチと統合したバニラエアが18年7月1日より就航していたものです。統合に伴って一旦は19年9月30日に休止していていましたが、今回ピーチがその路線を引き継ぐ形で改めて成田-石垣線を就航したのです。26日はそれを祝う就航記念イベントを搭乗口で開催しました。
今後は国内就航地の拡大も
就航した成田-石垣路線の運航スケジュールは、石垣行きMM533便が成田を午後2時40分に出発して午後6時40分に石垣着。成田行きMM534便は午後5時45分に石垣を出発して午後8時35分に成田到着。機材はエアバスA320型機(1クラス180席)を使用します。ピーチはこの日、これとは別に関空-石垣線を1便増やして1日2便としています。これによりピーチは石垣路線を1日3便も持つことになり、ピーチの“石垣重視”の姿勢がより鮮明になった就航とも言えるでしょう。
記念イベントが行われた成田空港第3ターミナル搭乗口付近は、飾られたセットがいつもより華やいだ雰囲気で、辺りには終始、沖縄の民謡が流れる和やかな雰囲気が漂っていました。これはテレ朝系列で放送されていた連続ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」でも演じられた石垣就航イベントを参考に組まれたものなんだそうです。搭乗時刻が近づくにつれて、続々と乗客が搭乗口に集まって来ると、エプロン姿で待ち構えていたピーチの森 健明副社長と2名の客室乗務員が石垣島特産のパインジュースを持って一人ずつ手渡し。乗客たちは一足早く石垣島の雰囲気を味わうことができたようです。
この日のフライトはほぼ満席の176席(幼児なし)が利用。搭乗開始時には、バニラエアでお馴染みだったビッグハンドを“ピーチカラー”のピンク色として森副社長や客室乗務員が乗客を見送りました。また、搭乗者にはフライト便名を刺繍したオリジナルタグやステッカーなどがプレゼントされ、午後2時49分、石垣行きMM533便はターミナルを離れて出発。同便は午後7時少し前に新石垣空港に着陸し、搭乗口に向かった乗客はピンクのレイを持った客室乗務員に迎えられ、早くも南国に到着した気分を実感した様子でした。
この成田でのイベントで挨拶に立った森副社長は、「ここ成田は気温が11度と底冷えがする寒さですが、今日の石垣島は気温が27度と夏のような過ごしやすさです。これまでバニラエアが運航してきた成田-石垣路線を改めて就航できて本当に嬉しい。バニラとの統合を終えたことで、ピーチは年間旅客輸送量で国内第3位、国内LCCではナンバーワンとなることができました。新たに加わったバニラエアの社員と共に今後も頑張って参ります」と述べました。
また、森副社長は、「今後も成田空港を発着する路線を国内線中心に拡大させて、できるだけ多くの就航地を準備していきたいと思っています。それによって国内線と国際線の相乗効果を生み出し、結果として成田空港の活性化につなげるのがピーチが果たす役割だと思っています」とも語りました。これから先、あなたの近所にある空港にもピーチの翼が飛んでくるかもしれませんね。
【フォトギャラリー(GetNavi webにてご覧になれます)】