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2020/4/2 21:00

走り、デザイン、タフさ、積載量……イマドキの「K」(軽)は個性で選ぶ!

快適装備や安全装備が充実しているイマドキの「Kカー」。売れ筋は背が高く室内空間が広いハイト系モデルですが、ほかにも魅力的なモデルが数多くあります。個性豊かなニッポンのKカーの中から、自分の好みに合う1台を選んでカーライフを楽しんでみましょう。

 

【私が推しました!】

モータージャーナリスト

岡本幸一郎さん

あらゆるカテゴリのクルマを幅広く、深く網羅。これまで25台の愛車を乗り継いでいます。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

 

「走り」で選ぶ!

エンジンや足回りをチューニングしたモデルでコンパクトなボディを操る楽しみを味わいましょう。

 

【その1】ホンダのDNAを凝縮した世界最小スーパーカー

ホンダ

S660

203万1700円〜

エンジンをボディ中央に置くミッドシップレイアウトが特徴で、高い旋回性が得られる低重心と低慣性を実現します。SPORTスイッチをオンにすると、素早いアクセル操作に呼応した、ダイレクト感の高い走りが楽しめます。

SPEC【α・6MT】●全長×全幅×全高:3395×1475×1180mm●車両重量:830kg●パワーユニット:658cc直列3気筒DOHC+ターボ●最高出力:64PS(47kW)/6000rpm●最大トルク:104Nm(10.6kg-m)/2600rpm●WLTCモード燃費:20.6km/L

 

↑ボディ中央に搭載されるエンジン。低・中速域での力強い走りを誇るターボを搭載し、優れたアクセルレスポンスを実現します

 

↑オープンカーならではの開放感あふれる室内。ホールド性の高いシートは、ワインディングの走行時にも快適な乗り心地を約束します

【推しの理由】

非日常性を手軽に味わえるスーパーカー

「ミッドシップならではの走りと2シーターオープンの醍醐味を手軽に楽しめる、いわば世界最小のスーパーカー。実用性が皆無だからこそ、非日常性を味わえます」(岡本さん)

 

 

【その2】クルマとの一体感を感じる軽量ボディと操縦性能

ダイハツ

コペンGR SPORT

238万円〜

TOYOTA GAZOO Racingの協力のもと、スポーティながら気持ちの良い走りを目指した上質なスペシャルモデル。独自のボディ・シャシー補強を施すことで、ステアリング操作に対する反応が向上。イメージ通りのハンドリングが堪能できます。

SPEC【CVT】●全長×全幅×全高:3395×1475×1280mm●車両重量:870kg●パワーユニット:658cc直列3気筒+ターボ●最高出力:64PS(47kW)/6400rpm●最大トルク:92Nm(9.4kg-m)/3200rpm●WLTCモード燃費:19.2km/L

 

↑ボディ下部をフロントブレースとセンターブレースで補強。ステアリング操作に対する応答性を向上させました

 

↑フロント・リアバンパーは独自の形状を採用。ダウンフォースを発生させ、操縦安定性を向上させています

【推しの理由】しなやかな走りが楽しめる軽快オープン

「スイッチひとつでオープンにできるのがコペンの美点。中でも『しなやかさを極めたスポーツ』を追求したGR SPORTは、意のままに操れるハンドリングが持ち味です」(岡本さん)

 

 

【その3】ボディとエンジンを強化しリニアな走りを楽しめる

スズキ

アルト ワークス

153万7800円〜

スポーツ走行時に最高のパフォーマンスを発揮するため、徹底的に強化されたボディがアルト ワークスの誇り。670kgの軽量ボディと専用のチューンを施したエンジンが、リニアな走りを実現しています。

SPEC【2WD・5MT】●全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm●車両重量:670kg●パワーユニット:658cc直列3気筒+ターボ●最高出力:64PS(47kW)/6000rpm●最大トルク:100Nm(10.2kg-m)/3000rpm●JC08モード燃費:23.0km/L

 

↑無駄をそぎ落としたコックピット。速度、エンジン回転数がホワイトメーターなのがアルト ワークスの証であり誇りです

 

↑軽量のツインカムターボエンジンをベースに、専用チューンを施したエンジン。ターボラグを抑制し、加速時のレスポンスを向上しました

【推しの理由】Kカー随一のスパルタンな走りを楽しむ

「4人が乗れる実用性と刺激的な走りを1台で実現。強力なエンジンと鍛え上げられた足まわりによるスパルタンな走りはKカーで随一。MTが選べるのも◎」(岡本さん)

 

 

「デザイン」で選ぶ!

個性的なフェイスをもつKカーで、その存在を主張せよ

 

【その4】ひと目でそれとわかる個性的なフェイスがウリ

三菱

eKクロス

144万1000円〜

同社のデリカD:5(ディーゼルモデル)譲りの、力強いフェイスが最大の特徴。デザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、垂直に通したメッキバーと水平基調のグリルが、SUVらしさを演出します。

SPEC【T・2WD】●全長×全幅×全高:3395×1475×1640mm●車両重量:860kg●パワーユニット:659cc直列3気筒+ターボ●最高出力:64PS(47kW)/5600rpm[モーター:2.7PS(2.0kW)/1200rpm]●最大トルク:100Nm(10.2kg-m)/2400〜4000rpm[モーター:40Nm(4.1kg-m)/100rpm]●WLTCモード燃費:19.2km/L

 

↑ロングホイールベースを生かしたキャビンシルエットが特徴。彫刻的で動きのあるキャラクターラインで力強さを表現しています

 

↑縦型の3灯式LEDヘッドライト。上2段がロービーム、その下にハイビームを配置したことで、路面状況が把握しやすいです

【推しの理由】個性的なデザインと走りの良さに注目

「Kカーでも異彩を放つコワモテ顔はインパクト満点。公道を走っていると、周囲から熱い視線を感じます。普通車の水準で仕上げたという走りもかなりの実力です」(岡本さん)

 

 

「タフさ」で選ぶ!

悪路もなんのその。エクストリームなドライブにチャレンジしたい

 

【その5】60年以上の歴史を誇る唯一無二のタフなモデル

スズキ

ジムニー

148万5000円〜

60年以上の歴史をもつ、Kカーで唯一無二のタフさを誇るモデル。前後のタイヤが独立して可動する「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」によりタイヤの接地性能を高め、悪路走破性能を向上させています。

SPEC【XC・5MT】●全長×全幅×全高:3395×1475×1725mm●車両重量:1030kg●パワーユニット:658cc直列3気筒DOHC+ターボ●最高出力:64PS(47kW)/6000rpm●最大トルク:96Nm(9.8kg-m)/3500rpm●WLTCモード燃費:16.2km/L

 

↑十分に確保したアプローチアングルなどはジムニーならでは。過酷な環境でもボディが障害物に触れにくいです

 

↑最低地上高205mmと大きなタイヤが力強さを生み出すデザイン。ツートーンカラーのモデルも選べます

【推しの理由】タフさでは世界最小・最強

「ラダーフレームに本格的な4WD機構を備えた唯一無二の存在。相当に過酷な路面でもジムニーなら走破できます。このデザインが好きという人も多いです」(岡本さん)

 

 

「積載量」で選ぶ!

ミニバンタイプは積載量が魅力!同時に、質感の高さも楽しめる

 

【その6】圧倒的に余裕のある室内と上質さがマッチング

ダイハツ

アトレーワゴン

157万3000円〜

ハイト系モデルを上回る圧倒的な室内空間が特徴で、大人4人がゆったりと乗れます。それでいて荷物を載せるための「バン」とは異なる、落ち着きと洗練さが光る質感の高い内装もウリのモデルです。

SPEC【カスタムターボRS“リミテッド”SA Ⅲ】●全長×全幅×全高:3395×1475×1875mm●車両重量:1010kg●パワーユニット:658cc直列3気筒DOHC+ターボ●最高出力:64PS(47kW)/5700rpm●最大トルク:91Nm(9.3kg-m)/2800rpm●JC08モード燃費:15.2km/L

 

↑商用車のハイゼット カーゴとは一線を画すデザイン。フロントグリルやLEDヘッドランプ、アルミホイールが洗練された印象を与えます

 

↑大人4人が乗車しても、荷物をたっぷり積める室内。室内高は1350mmあるので、背の高い荷物も余裕で積載することが可能です

【推しの理由】圧倒的な積載空間を工夫次第で活用可能

「後席は180mmのロングスライドシートで、大人4人乗車時でもしっかり荷物が積めます。リアシートをたたむとできる空間は、自転車をそのまま積載できる広さ!」(岡本さん)

 

文/海野大介、上岡 篤

 

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