外観と同じく室内の仕立てもドライバーズカーらしい作り
シンプルにして独自のキャラクターを持つ、という点はインテリアにおいても同じ。前述したボディサイズを思うと居住空間、ラゲッジスペースのいずれも特別広い方ではありません。絶対的な空間は十分に実用的ですが、ファストバックの後席については太いリアピラーの影響もあって薄暗く、多少の閉塞感があることも否定できません。
とはいえ、前席についてはドライバーズカーらしい適度なタイト感があって居心地は上々。先代「CX-5」以降、マツダはドライビングポジションに対するこだわりも強くアピールしていますが、マツダ3もその例に漏れません。車内で地デジなどの動画を楽しみたい層から不満の声も出そうですが、やや小さめなインパネ中央のディスプレイも実用上の不満はありません。強いて難癖をつけるなら、“回して押す”ダイヤル主体のインターフェイスにあまり進化が感じられないことぐらいです。
いまどきの最新モデル、ということで運転支援システムを筆頭とした装備品も充実しています。歩行者や自転車検知機能付きの衝突回避・被害軽減ブレーキはもちろん、車線逸脱警報システム、ATの誤発進抑制制御などはグレードを問わず標準化。国が推奨する「サポカーSワイド」にも適合しています。