通勤・通学用として安定した人気を誇るだけでなく、本格的なスポーツライドもこなせる「クロスバイク」。本記事ではツウな北米ブランドの、快適性高めの5モデルをセレクトしました。
まずはクロスバイクについておさらい
スポーツバイクのジャンルの一つでもある「クロスバイク」は、マウンテンバイクとロードバイクの両方の「いいトコ取り」として開発されました。そのためロードバイクよりも頑丈で、マウンテンバイクよりも軽快に走れるといった、街乗りに最適な特徴をもっています。
太めのタイヤでパンクトラブルを回避
基本は街乗りを得意にしているクロスバイクですが、太めのタイヤを採用しているモデルが多く、多少のオフロード走行も可能です。太くエアボリュームが多いタイヤはクッション性が高いため、乗り心地がバツグン。さらに歩道の段差にぶつかってもパンクしにくいため、路面の段差などを気にせず使えるのがポイントです。
フラットバー&乗りやすい乗車姿勢。誰でもすぐに乗れる
また、ハンドルがまっすぐなフラットバーを採用しているのも特徴です。ドロップハンドルよりも一般的で、さらに前傾姿勢がきつくならないフレーム設計のため、誰でも乗りやすくなっています。
北米はクロスバイクの一大開発エリア
クロスバイクは、ロードバイクもマウンテンバイクも開発するような総合バイクブランドがリリースすることが一般的です。したがって、レース用バイクの性能を受け継いだクロスバイクが多く、走行性能もかなり高めです。それに加えて泥除けやキャリアなどがつけられるように設計されているため、通勤や買い物などの街乗りに対応可能となっています。またアメリカを中心とした北米は、男女ともにフィットネスの意識が高く、女性にも乗りやすいカラーやデザイン、性能をもったクロスバイクが多いのも特徴と言えるでしょう。
【街乗りからロングライドまで対応。アンダー15万円で手に入るクロスバイク5選】
【その1】自転車でフィットネスを。軽快さが際立つバイク
ルイガノ
セッター9.0
実売価格6万3800円
カナダ代表のオリンピアン、ルイ・ガノ氏が設立したブランド。この「セッター9.0」はフィットネスに意識の高い人に最適なクロスバイクです。緩い前傾姿勢の乗りやすいフレーム設計や太めの28Cサイズのタイヤ、Shimano製コンポーネントを搭載し、街を颯爽と駆け抜けるのに特化したパーツ構成です。さらに軽い走り心地を実現するホイールには、Shimano製の中級グレードのホイールも採用。これまで感じたことがないサイクリングの魅力を感じることができるでしょう。
【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:HI-TEN/変速:24段/ブレーキ:Vブレーキ/タイヤ:700X28C/メインコンポ:SHIMANO ALTUS/カラー:マットライム、LGホワイト、LGブラック、LGレッド、ロイヤルブルー
【こんな人にオススメ】
・自転車で健康促進したい人
・オシャレなデザインのバイクが欲しい人
【その2】軽量シンプルなフレームにディスクブレーキを搭載
シュウィン
スーパースポーツ
実売価格6万8200円
シュウィンは1895年にシカゴで誕生したアメリカの老舗ブランド。「スーパースポーツ」の特徴はフレーム設計にあります。パイプの厚さを部位によって変える「トリプルバテッド加工」により、剛性の高さと軽量性を両立。さらにスチール製フォークと38Cサイズのタイヤによって、路面からの衝撃を緩和します。また雨でも制動力を失わないディスクブレーキや、坂道でも軽く走れるギア構成で、あらゆるコンディションで走れるバイクに仕上がっています。
【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:スチール/変速:11段/ブレーキ:機械式ディスクブレーキ/タイヤ:700×38C/メインコンポ:Shimano Tourney/カラー:マットブラック、グレー
【こんな人にオススメ】
・雨でも安心して走りたい人
・走りたいルートに坂道がある
【その3】独自の「三角形」フレームによる高い走破性
GT
トラフィック コンプ
実売価格6万280円
マウンテンバイクやBMXなど、オフロードを走るバイクを数多くリリースするアメリカンブランドがGT。サドル下の三角形のフレーム形状「トリプルトライアングル」がGTのアイキャッチです。この形状によって「フレームのしなりの軽減」「路面からの衝撃軽減」「フレーム寿命の向上」などが図られ、かなりスポーティな乗り味が楽しめます。さらに「トラフィックコンプ」には、機械式のディスクブレーキや耐パンク性の高い38Cサイズのタイヤを搭載することで、高い走破性を誇るバイクになっています。
【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:スチール/変速:11段/ブレーキ:機械式ディスクブレーキ/タイヤ:700×38C/メインコンポ:Shimano Tourney/カラー:サテンブラック
【こんな人にオススメ】
・耐久性の高いバイクがほしい
・耐パンク等のトラブルは回避したい
【その4】パーツ構成で街乗りの快適さを追求
コナ
DRデュー
実売価格13万7500円
1988年、カナダのノースショア山脈の麓で生まれたブランド、コナ。マウンテンバイク開発のテクノロジーを投入したバイクを得意としています。ウエットコンディションでもウエアを汚さない泥除けの装着、フロントを1速、リア12速とすることでトラブルを回避しやすいギア設定、雨でも良く効くディスクブレーキの搭載など、このDRデューはあらゆるコンディションの中、快適に移動することを考えて生まれたバイクです。スポーツ自転車最初の1台としても、ベテランライダーにも評価されるバイクでしょう。
【SPEC】フレーム:アルミ/フォーク:アルミ/変速:12段/ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ/タイヤ:650x47c/メインコンポ:SRAM/カラー:グロススレートブルー
【こんな人にオススメ】
・とにかく快適に自転車を楽しみたい
・ギアトラブルを回避したい
【その5】キャンプでも愉しめるアドベンチャーバイク
ジェイミス
セクエル S2
実売価格12万6500円
1979年に初めて開発したバイクはビーチクルーザー。ジェイミスはフロリダ州タラハシーというリゾートで産声を上げたブランドです。街中の走行を“アドベンチャー”として考える「セクエルS2」は、段差も砂利道もアスファルトもグングン走る極太650×47Cのタイヤを装着。それに加えて強度の高いクロモリフレームと「スルーアクスル」というホイール固定方法を採用。通勤・通学ライドはもちろんのこと、街を飛び出してのキャンプライドにも対応する汎用性の高さが魅力のバイクです。
【SPEC】フレーム:クロモリ/フォーク:クロモリ/変速:10段/ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ/タイヤ:650x47c/メインコンポ:Shimano Deore/カラー:フラットオリーブ、デザートストーム、チャコール
【こんな人にオススメ】
・走る場所を選ばずライドを楽しみたい
・キャンプやロングライドを楽しみたい