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2020/4/12 18:30

【保存版】2020年春までに登場した「鉄道新型車両」をずらり紹介【西日本編】&【貨物編】

〜〜この春までにお目見えの「新車情報」その2〜〜

 

昨年の秋からこの春までに多くの「新型車両」が登場した。特急、通勤・通学用車両以外にも、貨物用機関車や、新型ケーブルカーも登場している。

 

今回は新型車両の紹介2回目として、西日本を走る新車両に加えて、そのほかのさまざまな車両、また今後、登場する予定の新車情報をピックアップした。

 

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【西日本の新型車両】

近畿日本鉄道80000系電車「ひのとり」 

−2020年3月14日運転開始−

↑3月14日から大阪難波駅〜近鉄名古屋駅の間を走り始めた近鉄80000系「ひのとり」。メタリックレッドのボディが青空に映える

 

名阪特急の看板列車として鮮烈デビュー

80000系「ひのとり」は、この春に登場した新型車両の中で、最も注目を浴びた車両といって良いだろう。

 

大阪難波駅と近鉄名古屋駅の間を走る近畿日本鉄道(以下「近鉄」と略)の特急列車は名阪特急の名前で親しまれてきた。利用者が多い同路線では、ほぼ30分〜1時間間隔で特急が走る。

 

近鉄にとって“ドル箱”区間の新型特急として登場したのが80000系「ひのとり」である。6両、もしくは8両で運行、前後の先頭車両が「プレミアム車両」で、座席は2列+1列シートとゆとりのある造り。床を高くしたハイデッカー仕様で、展望に優れている。

 

何よりありがたいのが、全座席にバックシェルが付いていること。レギュラー車両にまでバックシェル付きというのは国内初のことだ。バックシェルがついているため、後ろに座る人に気を遣いつつシートの角度を調整する、といったことがほぼ無用になった。

 

ほか全座席がモバイル用の電源コンセント付き、交通系ICカードで開け閉めできるロッカーを設けるなど充実した設備を誇る。

 

すでに3編成が導入された。最終的には6両編成×8本と、8両編成×3本の総計72両の導入が予定されている。現在、80000系「ひのとり」で運用される名阪特急は1日に6往復。さらに早朝は近鉄奈良駅→大阪難波駅、夜間には大阪難波駅→近鉄奈良駅間の列車にも使われ好評となっている。

 

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JR西日本271系電車「はるか」

−2020年3月14日運行開始−

↑関空特急の増結用として走り始めた271系。関西空港駅側に連結された3両が271系で、後ろに従来から走る281系6両を連ねて走る

 

4月1日以降、残念ながら利用客減少で運行取りやめに

訪日外国人の増加に伴い、関西の玄関口、関西国際空港へのアクセス特急が混みあう状況となっていた。そうした利用者の増加に対応するために新造されたのが特急「はるか」用の271系である。3両編成で、現行の「はるか」用の281系6両編成に連結して走るために準備された。

 

新型271系は安全性・安定性を高める車外構造、さらに、全座席にモバイル用電源コンセントを設置した。多言語(4か国語)に対応した車内ディスプレイを備え、また客室内に大形荷物スペースを用意するなど、これまでの281系に比べて利用者にとってより便利な機能が追加された。

 

3月14日のダイヤ改正に合わせて、3両編成6本(計18両)が用意された。早速、281系に連結されて走り始めたが、新型コロナウイルス騒ぎにより空港利用者が激減。4月1日以降は、既存の281系6両のみでの運行となっている。客足が回復した時に、271系の真価が再び発揮されそうだ。

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