JR東日本マヤ50形 建築限界測定車
建築限界を調べる測定車。ファンが付けた愛称は「光オイラン」
線路の周りには、安全に車両が通り抜けることができるかどうかの限界がある。この限界のことを「建築限界」と呼ぶ。この限界を調べるために使われるのが「建築限界測定車」だ。国鉄時代に用意された建築限界測定車は、客車のまわりに矢羽根が付けられ、建築限界を越えた障害物に触れると、矢羽根が折れ曲がる仕組みになっていた。
この形が花魁(おいらん)のかんざしに似ていたことから、同測定車は「おいらん車」と呼ばれた。現在は、こうした造りの車両はJR西日本にオヤ31形が1両残るのみで、JR東日本ではレーザー光線を利用して計測する「レーザー式建築限界測定車」を導入している。マヤ50形5001がその建築限界測定車だ。同車両はかつての呼び名にちなみ、鉄道ファンから「光オイラン」の名で呼ばれている。
◇運行の状況
運行はE491系「East i-E」か、キヤE193系「East i-D」の中間車として連結され、運行されることが多い。そのため、マヤ50形と探す時は、E491系とキヤE193系の動向に注目すれば良いことになる。とはいえ、両編成が走る時すべてにマヤ50形が連結されているとは限らない。そのために非常に出会いにくい車両になっている。
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