世界のクルマ社会の未来を牽引する可能性を秘めたモデルがトヨタから登場しました。世界初の量産燃料電池車であるMIRAI(ミライ)です。
既存のクルマとの最も大きな違いは、水素を燃料として走る燃料電池車である点。水素で発電する燃料電池と呼ぶ小さな発電所をクルマに搭載し、その電力を使い電気自動車のように電気モーター駆動で走行します。
ミライは、満充填で650km(カタログ値)も走ることが可能。電気自動車の最大の課題である航続距離問題を解決したクルマと捉えると理解が早いかもしれません。
だからこそ走りもまた電気自動車に似ています。とても静かに走るし、力強い加速感があり、高速道路でのパワーにも伸びもあります。しかも、重いパーツをクルマの底部に集めた低重心かつ最適なバランス構造で、乗り心地も高級車のような上質さが感じられます。
3.5ℓクラスのパワーを実現
動力源の駆動モーターの最大トルクは335Nm。これはガソリンエンジン換算で3.5ℓV型6気筒エンジンに匹敵する力強さを誇ります。
室内もトランクも広くて使いやすい
電気モーターはフロント、燃料電池と水素タンクは後席下に配置。そのため、室内は独立4座で広く、荷室もゴルフバッグを3個も積めます。
静かな以外は普通のクルマ
コクピット周りは通常のクルマと同様で、運転しやすく使いやすいのが特徴。エンジン音がないので、絶えず静かで上質です。
燃費は18㎞/ℓで経済的!
水素ステーションでは、専任スタッフが水素を充填。㎏単価は約1000円で、これは燃費18㎞/ℓのクルマと同等の経済性を持ちます。充填所要時間は3分程度と短いです。
トヨタ ミライ
SPEC
●全長×全幅×全高:4890×1815×1535㎜
●車両重量:1850㎏
●燃料タンク内容積:122.4ℓ
●公称使用圧力:70MPa
●駆動用バッテリー:ニッケル水素電池
●バッテリー容量:6.5Ah
●最高出力:154PS
●最大トルク:34.2㎏-m