パイオニアは、スマートフォン連携によって車載機からのタッチコントロールや音声で操作が利用可能となるディスプレイオーディオと、多彩なコンテンツを大画面で楽しめるタブレット型AVシステムを6月より順次発売します。
ディスプレイオーディオとして国内初！「Amazon Alexa」に対応
ディスプレイオーディオでラインナップされたのは、フローティング構造を採用することで、1DINのスペースに高精細なHD画質の9インチ大画面を装着可能にした「DMH-SF700」と、2DIN内に収まり6.8インチVGAモニターを内蔵する「DMH-SZ700」の2モデルです。いずれも6月発売予定で、価格はオープン。それぞれの想定売価は「DMH-SF700」が9万円、「DMH-SZ700」が5万2000円を予定します。
ディスプレイオーディオのDMH-SF700とDMH-SZ700の2機種は、共にiPhoneやスマートフォンを接続するだけで、「Apple CarPlay」「Android Auto」の各サービスをディスプレイ上からタッチや音声で操作できるようになります。いわゆる“ディスプレイオーディオ機能”を備えたカーAVシステムです。
スマートフォンに保存した音楽再生ができるだけでなく、ナビやハンズフリー通話などにも対応し、普段使っている様々なコンテンツが車載機として活用できるのが最大のポイントです。「Siri eyes free」「Google アシスタント」による音声認識を使えば、走行中でも目的地の検索や音楽再生、テキストメッセージの送信などが可能となります。
ナビ機能では、スマホ内にインストールしたGoogleマップやYahoo!カーナビといった無料コンテンツが使えるのは大きなポイントです。これを使えば新たにカーナビを購入する必要はなく、しかも地図データは常にサーバー側で更新されていますから、最新情報の下でナビ機能が利用できるのです。目的地のスポット検索もこの機能を使って思いついたキーワードを読み上げるだけ。位置精度やルート案内で本来のカーナビに劣る面はありますが、これらのメリットは利用者にとって極めて大きいと言えます。
「Amazon Alexa」への対応も見逃せません。これは市販ディスプレイオーディオ製品として国内初。両モデルに向かって「アレクサ」と話しかければ対話モードに切り替わり、あとは発するコマンドに応じて、天気やニュース情報の他、音楽やラジオが楽しめるようになります。使いこなせば家庭の電化製品のコントロールも可能になりますよ。
AV系では、圧倒的な臨場感を実現する「ハイレゾ音源再生（96kHz/24bit）」やハイレゾ音源をBluetoothで楽しめる「LDAC」に対応しました。圧縮音源やネットワーク動画、映像ソースなどをハイレゾ音源相当にアップグレードする「マスターサウンドリバイブ」機能も搭載しています。ハード面でも高音質パーツの採用や徹底したノイズ処理を施し、よりクリアで解像度の高い音を実現するなど、カーオーディオ級の高音質を実現したと言っていいでしょう。
タブレット本体は車内だけでなく、自由に取り外して利用可能
タブレット型AVシステムは、クレイドル型の2DINメインユニット「FH-7600SC」と8インチタブレット「SDA-700TAB」を組み合わせた新コンセプトのカーAVシステムです。いずれも7月発売予定で価格はオープン。想定売価はFH-7600SC、SDA-700TABともに3万2000円を予定しています。
クレイドル型の2DINメインユニットFH-7600SCと、8インチタブレットSDA-700TABは、大画面化と利用環境フリーを両立たAVシステムです。両者を組み合わせて使うだけでなく、タブレットを取り外して後部座席や車の外で使用するという新たな発想で生まれたシステムと言えます。
その使い方は実に多彩です。たとえば、出かける前に専用タブレットSDA-700TABのカーナビアプリで目的地をセットしておけば、そのままクルマに持ち込んでFH-7600SCにセットするだけで快適にナビゲーションとして使えるのです。さらに、目的地に到着した後は車外にタブレットを持ち出して、通常のタブレットとして使ったり、音楽や映像などのコンテンツなどを楽しんだりしてもいいでしょう。
SDA-700TABはAndroid OS搭載のタブレットで、ディスプレイはHD規格（1280×720）に対応。FH-7600SCにセットした際はクレイドルにしっかりと固定。取り付け部はセットアップ時に高さや奥行きを好みの位置に調節でき、もちろんメインユニット取付時にはタブレットは常に充電されます。また、SDA-700TABはタブレットであるにもかかわらず、車内での利用を考慮して耐熱／耐寒仕様としているのも見逃せません。
音声はFH-7600SCを介して車載スピーカーから出力でき、ハイレゾ音源のダウンサンプリング再生にも対応。タブレットにインストール済みの専用アプリ「Pioneer Smart Sync for Tablet」を使用すれば、画面上でオーディオの操作や設定、音質調整なども行えます。また、タイムアライメント機能や13バンドグラフィックイコライザー機能などによって車内の音場を最適化しており、車内での高音質再生に徹底してこだわっているのにも注目ですね。
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