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2020/11/6 17:30

新型「タフト」は日常の使い勝手と、アウトドアに出かけたくなる非日常のイメージを見事に両立!

小回りの効くハンドリングが心地いい

実際にドライビングシートに腰掛けてみると、視界はなかなか良好。SUVらしく着座位置が高めなのが効いているようです。スクエアな形状のボンネットは両端が視界に入るので、狭い道などでの見切りも良い。シートのホールド感も高いので、長時間のドライブでも疲れが少なそうです。

↑視界が広く「スカイフィールトップ」の開放感もあって気持ち良くドライブできます

 

今回は一般道での試乗が中心だったのですが、街中では取り回しの良さが光ります。聞けばタイヤが軽自動車としては大径な15インチであるにも関わらず、最小回転半径は4.8mに抑えているとのこと。SUVとしての走破性を高めながら小回りが効くので、キャンプ場に向かう狭い道などでも安心して運転できそうです。

↑SUVらしくストロークが長めのサスペンションでロールは大きめですが、タイトに曲がれるのが楽しい

 

エンジンはターボとNA(自然吸気)の2種類。最高出力は前者が64PS、後者が52PSですが、NAモデルも十分にパワフルで非力さを感じることはありませんでした。ターボモデルは出だしの加速が良く、高速道路の合流などでも余裕を持って走れるので、遠出を考えている人にはこちらがおすすめ。燃費に大きな差はないので、予算に余裕があればターボを選びたいところです。

↑ターボモデルの燃費は2WD車で20.2km/L、4WD車で19.6km/L(ともにWLTCモード)

 

↑NAモデルの燃費は2WD車で20.5km/L、4WD車で19.7km/Lと大きく変わりません(ともにWLTCモード)

 

↑近年のターボエンジンらしく低回転からの加速が俊敏です

 

カスタマイズ向けのアクセサリーパーツが豊富に用意されているのも「タフト」の魅力の1つ。ダイハツではメッキパーツを多用したものから、アウトドアイメージを高めたものやクラシカルな雰囲気のものなど、3つのスタイルを提案しています。

↑こちらはドアハンドルなどをブラックアウトし、ガンメタのホイールを履いた「マッドスタイル」

 

↑シルバーのホイールや、ドアハンドルなどメッキパーツを採用した「クロームスタイル」

 

↑ホワイト塗装のスチールホイールやキャリアなどを装備した「チルアウトスタイル」

 

↑前車を追従するアダプティブクルーズコントロールなど安全装備が充実しているのもうれしいところ

 

フラットなラゲッジスペースと、タイトなコックピットやドライブフィール、そして開放感のある車室など、遊び心を高めてくれる魅力を多く持った新型タフト。日常の使い勝手と、アウトドアに出かけたくなる非日常のイメージを絶妙に両立しているのが一番の魅力だと感じました。近年は新車販売台数の過半を占めるほど人気の高まっている軽自動車ですが、こうしたSUV的なイメージの選択肢が増えたことを歓迎するユーザーは多いはず。平日は買い物や足代わりに使える利便性があり、休日は荷物を積み込んでキャンプやアウトドアに出かけるといった使い方にピッタリの1台です。

 

SPEC【Gターボ(2WD)】●全長×全幅×全高:3395×1475×1630mm●車両重量:840kg●パワーユニット:658cc直列3気筒DOHC+ターボ●最高出力:47kw[64PS]/6400rpm●最大トルク:100N・m[10.2kg・m]/3600 rpm●WLTCモード燃費:20.2km/L

 

SPEC【G(2WD)】●全長×全幅×全高:3395×1475×1630mm●車両重量:830kg●パワーユニット:658cc直列3気筒DOHC●最高出力:38kw[52PS]/6900rpm●最大トルク:60N・m[6.1kg・m]/3600 rpm●WLTCモード燃費:25.7km/L

 

撮影/松川 忍

 

 

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