想像以上にキビキビ走れる走行性能
適応身長は144cm〜と、小柄な女性でも乗れる設計ですが、175cmの筆者がまたがっても違和感のないライディングポジションを実現しています。これなら、夫婦で共用することもできそう。サドルは柔らかめで座り心地が良く、ハンドルも握りやすい角度になっています。
実際にペダルを漕ぎ出してみると、ベスビーが手掛けたアシスト機構はさすがの完成度。アシスト感が自然で、ペダルを踏んだ際に車体が進み過ぎて怖い思いをするようなことがありません。ママチャリタイプの電動アシスト自転車とは一線を画するアシストフィーリングで、どちらかというとe-Bikeに近い感覚です。
U字型のフレームは、車体の剛性が落ちやすいので、強い力でペダルを踏むとフレームがヨレる感覚が伝わってくる自転車も少なくありませんが、Q3はその感覚がありません。乗りやすく、実用性も高い車体ですが、しっかり作られているので乗っていても気持ちが良く楽しい! ブレーキの効きも良く、フロントサスペンションがショックを吸収してくれるので安心して走れました。
筆者の家の近所には坂道が多いので、激坂も登ってみましたが、アシストのおかげでスイスイ登ることができました。前輪にモーターを搭載したタイプは、登り坂でフロントが滑りやすかったりしますが、その不安感もなし。坂の多い街での足には最高ですね。
街に似合うデザインとe-Bike並の走行性能、そして日常での使い勝手を両立しながら、価格は13万2000円(税別)。H3に乗った際にも感じましたが、結構お買い得ですし、こういうモデルを待っていたという人は少なくないと思います。前後のキャリアや両足スタンドといった利便性をさらに高めるオプションも用意されていますし、フロントに装着できるバスケットも開発中だとか。夫婦で共用もできますが、1台しかないと取り合いになっちゃいそうな魅力を持ったモデルです。
【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】