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2020/8/25 21:00

折り畳める上に電動アシスト付き! ベネリの「mini Fold 16 popular」はコスパ最強のミニベロかも

最近、急速に市場を拡大しているのが“e-Bike”と呼ばれるスポーツバイクに電動アシストユニットを取り付けた自転車。気になっている人も多いかと思いますが、ネックとなるのはやはり価格ではないでしょうか? ママチャリタイプの電動アシスト自転車で10万円程度なのに対して、クロスバイクタイプなどのe-Bikeは20万円オーバーが当たり前の世界。一度乗ってしまうと、その虜になってしまう人が多いですが、初めて購入するにはハードルが高いのも事実です。

そんな方に注目して欲しいのがe-Bikeタイプのミニベロ。今回紹介するベネリの「mini Fold 16 popular」は11万9790円(税込)という価格ながら、折り畳みも可能で、コスパが高そう。どんな乗り味なのか、実際に乗り回して体感してみました。

 

シンプルな機構で低価格を実現

ベネリというブランド名を初めて聞くという人がほとんどかと思いますが、1911年にイタリアで創業したバイク(エンジン付きのオートバイ)メーカー。1950〜60年代にレースで活躍し、プレミアムなバイクの販売でマニアに支持されてきたブランドです。創業100周年を迎えた2011年にe-Bikeの世界に進出し、マウンテンバイク(MTB)タイプや小径タイヤのミニベロなどをリリースしてきました。

 

同社のミニベロe-Bikeとして人気が高いのが「mini Fold 16」シリーズ。その名の通り、16インチの小径タイヤを装備し、折り畳み機構も搭載したモデルです。内装3段変速を搭載した標準モデルのほか、クラシカルなデザインに仕上げられた「mini Fold 16 Classic」もラインナップ。今回紹介するmini Fold 16 popularは装備をシンプル化し、コストパフォーマンスを高めた新モデルです。

↑電動アシスト付きには見えないシンプルなルックス。写真のコズミックシルバーのほか、コズミックブルーのカラーも選べます

 

電動アシストに見えないのは、バッテリーをフレームに内蔵し、モーターは前輪のハブ(車軸)と一体となったタイプを採用しているため。また、標準モデルは3段変速を装備しているのが、このモデルでは変速なしのシングルスピードとされているのも、価格を抑えられた理由でしょう。アシスト走行が可能な距離は最長50km(アシストレベルLow)と、e-Bikeの中では長くはありませんが、シングルスピードの小径車で1日50km以上走るような使い方はしませんから、十分な距離といえると思います。

↑前輪の車軸部分にモーターを装備。16×2.25インチと小径ながら幅広なものです

 

↑バッテリーを内蔵したフレームにはライトも装備されています。シンプルながら実用的な構成

 

↑バッテリーはフレーム後部から引き抜くようにして取り外しが可能

 

↑充電は外した状態でも、フレームに搭載したままでも行えます。バッテリーの重さは約1.8kg

 

↑ハンドルはシンプルな一文字タイプ。グリップは手のひらを受け止めるエルゴノミック形状です

 

↑モードの切り替えなどの操作は左手側のスイッチで行います。表示はLEDのみ

 

折り畳み可能で走行性能も十分

変速がないとスピードが出しにくかったり、坂道を登るのが大変だったりしそうと思うかもしれませんが、実際に乗ってみると予想以上に良く走ります。タイヤが小さいと、忙しく漕がなければ速度が維持できないというイメージがある人も少なくないと思いますが、それはタイヤ径に合わせたギア比になっていない自転車の場合。前側のギアが普通の自転車より大きく、後側のギアが小さくなっていると、一漕ぎで進む距離を同程度に設定できます。mini Fold 16 popularは前52T×後12Tという小径車向きのギア比になっているので、一生懸命漕いでもスピードが出ない……なんてことはありません。

↑タイヤ径に合わせて前側のギアがかなり大きくなっているので、スピードも出しやすい

 

こうしたギア比だと、逆に漕ぎ出しはペダルが重く感じる場合もありますが、そこはアシストがカバーしてくれます。もちろん、タイヤ径の大きなロードバイクやクロスバイクのようなスピードで走れるわけではありませんが、16インチという小さなタイヤから想像するよりはるかにスピードの乗りはいい。電動アシストがあると、ギアが付いていても操作しない人が多いことから変速機構を省いたようですが、たしかにアシストがあればギアはなくても苦になる場面はありませんでした。

↑4段階に調整できるアシストモードを最強にすると、びっくりするくらいの加速が得られます。平地では1つ下のモードで十分

 

↑そこそこ角度のある登り坂も走ってみましたが、こうした場面ではアシストを最強にするとスイスイ登って行けます

 

そしてmini Fold 16 popularの良いところは、折り畳みが可能なことです。しかも、フォールディングの機構がかなり分かりやすく、もちろん工具なども必要ありません。折り畳んだ際のサイズは全長890×全幅450×全高585mmとかなりコンパクトになるので、部屋の中に入れて保管したい人にはありがたいところ。途中まで折り畳んだ状態で、転がして移動させることができるので、マンション住まいでエレベーターに積む際などに役立ちそうです。

↑折り畳む際は、フレーム後部のリングを引いてロックを解除します

 

↑そのまま後輪を前に転がすようにして折り畳みます。その際、ちょっと車体を持ち上げるとスムーズ

 

↑この状態でも自立するので、スペースがあればこのまま立てておくのもアリ

 

↑さらにハンドルを折り畳めばもっとコンパクトになります

 

↑折り畳んだ状態ではキャスターが接地するので、サドルを押して移動することが可能

 

↑サドルを抜けばこんなにコンパクトに。オプションのキャリーバッグに収納することもできます

 

↑キャリーバッグに収納すれば、電車に持ち込んで遠出する輪行も楽しめます

 

シンプルな機構で買いやすい価格を実現しながら、街乗りでの走行性能は十分。おまけに折り畳めて収納しやすく、輪行も楽しめるとなるとコストパフォーマンスの高さはかなりのものです。長距離の通勤やツーリングには向きませんが、遠出したいのであればクルマや電車に積んでいくという手が使えるので、楽しみ方の幅も広そうです。最初の1台として購入し、自分のやりたいことや楽しみ方が固まってきたらステップアップするというのもいいでしょう。そうなったとしても、手放さずに手元に置いておきたくなる利便性をmini Fold 16 popularは持っています。

 

 

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