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2022/4/18 18:15

【ゲットナビ的】永久不滅のマスターピース!! フィアット「 500(チンクエチェント)」にクローズアップ

本稿では「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され、文化的価値さえ備えた一流のクルマ、フィアット・「500」にクローズアップしました。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

フィアット 500(チンクエチェント)

DATA

初代モデル発売 1936年
累計販売台数 約630万台(推定)
現行ラインナップ数 5モデル(うち2モデルはアバルト)

 

柔らかなシルエットとキビキビした走りで80年以上も愛されるイタリアの名車

フィアット

500 チンクエチェント

221万円(税込)〜

大ヒットした2代目500のデビューから半世紀後の、2007年に登場した現行モデル。デザインは往年のモデルをオマージュしたもの。16年にマイナーチェンジして現在に至る。221万円〜という身近な価格設定も人気の理由だ。

SPEC【500 1.2 CULT】●全長×全幅×全高:3570×1625×1515mm●車両重量:990kg●パワーユニット:1240cc直列4気筒SOHC●最高出力:69PS/5500rpm●最大トルク:10.4kg-m/3300rpm●WLTCモード燃費:18.0km/L

 

進歩とは無関係なクルマ だからこそ不老不死なのだ

現行の3代目フィアット500は、登場からすでに15年も経つが、まったく年を取らない。なぜなら、もともと不老不死の仙人みたいに、浮世離れしたクルマだからだ。

 

初代、そして2代目のフィアット500は、イタリアのモータリゼーションを支えた最小限の大衆車だったが、現行モデルは、ある意味最大限の趣味グルマ。後席や荷室の狭さを見ればわかるように、最初から実用性をかなり無視したレトロ感あふれるモデルで、一種の愛玩物と言える。テクノロジーの進歩とも無関係。逆に2気筒エンジン+ターボなどという、現代では考えられない古臭〜い(失礼!)メカニズムも採用して、それが逆に濃い味わいになっている。

 

フィアット500は、欧米ではすでに新型のEVモデルが発売されているが、現行のガソリンモデルはこのままガソリン車が製造禁止となるまで生産され、終了後も長くアイコンとして愛されるだろう。まさにタイムレスな名車だ。

↑2016年のマイナーチェンジでライト周りやバンパー形状が変更された。変わったことが気づきにくいボディシルエットはさすがだ

 

↑コンパクトカーとはいえそこは現代のクルマ。通常サイズで185ℓの容量を持つラゲッジルームは後席を倒すことで550Lになる

 

↑丸いライトは2代目500のイメージを色濃く受け継いだパーツ。トップモデルはバイキセノンヘッドライトを装備する

 

↑シンプルなインパネデザイン。パネル色はボディと同じ色で統一される。スマホ接続対応の7インチモニターは標準装備だ

 

↑500に用意されたエンジンは1.2Lの4気筒と0.9Lの2気筒ツインエアエンジン+ターボ(写真)の2種。特に後者は現行モデルの主力ユニットになり、カタログ燃費19.2km/Lを誇る

 

 

80年を超える歴史のなかで大きなモデルチェンジは2回だけ!

500の歴史は1936年から始まり、現在に至るまで大きなモデルチェンジはたったの2回。長きに渡って愛されているタイムレスギアだ。

 

【初代】トポリーノの愛称で親しまれた超小型車

航空機部門が設計を担当し、当時世界最小の量産車として1936年にデビュー。13PSのエンジンは85km/hの最高速を誇った。トポリーノ(ハツカネズミ)の愛称はあまりにも有名だ。

 

【2代目】2代目にチェンジしてお馴染みのスタイルに

500の前に新型を意味する「ヌォーヴァ(NUOVA)」を枕詞のようにつけた2代目。4人乗車できるようにRR方式を採用。1957〜77年の間に367万8000台が生産された。

 

 

カブリオレから超スポーツモデルまで好みのチンクエチェントが選べる

人気のフィアット500はその派生モデルも往年のヌォーヴァのデザインがモチーフ。爽快なドライブを楽しめるカブリオレからスポーティなモデルまで選択の幅は広い。

 

走行時の開放感はピカイチ!

500C

285万円(税込)〜

王道のカブリオレモデル。昔の500と違いエンジン音を逃がすためのキャンバストップではないので安心だ。Cピラーを残しているので走行中でも開閉が可能。リアガラスを残したりフルオープンにしたりと好みで選べる。

 

ブランド初のクロスオーバーSUV

500X

320万円(税込)〜

2014年に発表されたフィアット初のコンパクトクロスオーバーSUV。19年にマイナーチェンジされた。同じFCAグループ(現ステランティス)のジープ・レネゲードと兄弟車になり、500XはFFのみの展開になった。

 

外見は似ているが走りは別モノの超スポーツモデル

アバルト 595

320万円(税込)〜

500ベースのホットモデルがアバルトだ。アバルトは創始者の名前で、サソリのロゴは創始者の星座に由来する。トップエンドモデルには最高出力180PSを発揮する1.4ℓターボを搭載。愛らしいシルエットと熱い走りのギャップに、ファンは心をときめかせるのだ。

 

 

チンクエチェントは映画のなかでも活躍!

個性的なスタイリングは映画でも大活躍。ただの小道具ではなく、作品の世界を演出する“役者”として、実写でもアニメでも存在感たっぷりだ。

 

ローマの休日

(C) 1953, 2020 Paramount Pictures.

アン王女(オードリー・ヘプバーン)のお忍び旅を、グレゴリー・ペック扮する新聞記者と結託してスクープ撮影しようとするカメラマンのクルマとして登場。

 

ローマの休日

デジタル・リマスター版ブルーレイ・コレクターズ・エディション<初回生産限定>

5280円(税込)

 

ルパン三世 カリオストロの城

原作:モンキー・パンチ (C) TMS

ストーリー序盤の見せ場でもあるクラリスを助けるためのカーチェイスシーンをはじめ、全編に登場。ルパンが乗る黄色い500がもはや役者として登場する名作だ。

 

ルパン三世

カリオストロの城(4K ULTRA HD)

8580円(税込)

 

ニュー・シネマ・パラダイス

(C) 1989 CristaldiFilm

ボロボロのトポリーノでシチリアの山道をドライブしていたら故障してしまうシーンが有名。青年時代のトトと恋人エレナとの青春の日々を傍らから演出する。

 

ニュー・シネマ・パラダイス

好評配信中

 

 

チンクエチェントをもっと楽しめる博物館がある!

愛知県名古屋市にはチンクエチェント博物館がある。そのテーマはチンクエチェント(以下500)のなかでも2代目、ヌォーヴァ500を文化的な遺産として保護、保存すること。また500を所有する喜びも感じられるよう、博物館プロデュースの車両販売も行っている。近年では500をEVにした500evを発売したことでも話題になった。

↑初代モデルや貴重なコレクターズモデルが展示される。必見は籐編みシートの500。これは濡れた水着で座れるようにしたものだ

 

↑博物館がプロデュースする500の完成度はもはや新車並。しかも日本での走行環境に配慮してメカニカルな部分までこだわっている

 

チンクエチェント博物館

住所:愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14-10
TEL:052-871-6464
営業時間:10:00〜18:00(月曜休)

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

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