国税庁の民間給与実態統計調査によると、2014年の40歳~44歳の平均年収は459万4000円。近年の好景気とよばれる景況で全体的な年収は上向きとはいえ、この額で過剰な節約をせずにクルマを購入できるのでしょうか?
ファイナンシャルプランナーの牧田敏和さんは次のように分析します。「頭金に50万円前後を用意できるのが前提にはなりますが、260万円前後のクルマまでは購入できると思います」
実は新車の260万円代は、輸入車の入門クラスと国産の装備充実モデルが交じり合う、最もアツい価格帯。今回はこの価格帯から、おすすめの4車種をピックアップしました。
今回は、見た目と実用性のバランスが魅力の「CX-3 XD Touring (2WD)」をご紹介します。
マツダ CX-3 XD Touring (2WD)
259万2000円
CX-3はサイズ的にはフォルクスワーゲン・ゴルフに代表される欧州Cセグメント級となるコンパクトSUV。駆動方式は2WDと4WDが用意され、前者ならLEDヘッドランプなどが標準装備となる中級グレードのXD Touringが260万円以下に収まり、コスパに優れた一台です。
走行・安全性能の3項目CHECK!
走行性能
同じエンジンを積むデミオより大柄なボディながら、ディーゼルらしい力強さは十分味わえます。操縦性がスポーティな味付けなのも魅力のひとつですが、反面乗り心地は硬めです。
燃費性能
維持費の安さは圧倒的。ガソリン車より車両価格が高いので、長く乗る人や長距離を走る機会が多い人ほどオススメです。
安全性能
低速域の緊急ブレーキは全モデルで標準。最上級車 以外はオプションですが、車線逸脱警報装置など、最新の安全装備も揃っています。
装備・質感の4項目CHECK!
後席性能
ホイールスペースがデミオと同じなので、決して広くはありません。しかし、大人2名までなら十分に実用的で、子どもならまったく問題ありません。
ラゲッジ
荷室は欧州Cセグメントのハッチバックと同等の広さで容量は350L。床面の広さは2段階の調整式で後席を畳んだ際はフラットにもできます。
室内充実度
フルオートエアコンや、7インチディスプレイは全車標準。XD Touring以上ではヘッドアップディスプレイは付くなど、装備は充実しています。
デザイン性
内外装のデザインは、コンパクトSUVよりクーペ的でスタイリッシュ。特にボディは光の当たり方で色合いが変わるほどの作り込みです。
SPEC
●全長×全幅×全高:4275×1765×1550mm
●車両重量:1260kg
●総排気量:1498cc
●エンジン形式:直列4気筒DOHC+ディーゼルターボ
●最高出力:105PS/4000rpm
●最大トルク:27.5kg-m/1600〜2500rpm
●JC08モード燃費:24.0km/L