早いもので、2022年ももう折り返し!!ここでは、上半期に売れたモノ・話題になったコトを大きく「家電・デジタル」「レジャー・乗り物」「日用品」「フード」「エンタメ」にカテゴリ分けして総ざらいしていこう。……さて、アナタは全部ご存知ですか!?
※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。
ノア/ヴォクシー
発売から4か月で約15万台を受注!使い勝手がとことん進化したミニバンの絶対王者
日本の狭い駐車場や道路事情にマッチするミニバンの新型ノア/ヴォクシーが売れている。発売後約4か月で約15万台という驚異的な数の受注を獲得したワケを探る。
トヨタ
ノア
267万円〜389万円
ノアは2つのフロントマスクを設定する。「エアロモデル」(上写真)は、メッキグリルがサイドまで続く大開口により押し出し感を強調したのが特徴。「ノーマルモデル」は、メッキグリルを抑えたスマートな顔つきになるのが違いだ。
SPEC【ハイブリッドS-Z 2WD】●全長×全幅×全高:4695×1730×1895mm●車両重量:1670kg●パワーユニット:1797cc直列4気筒+モーター●最高出力:98PS(72kW)[95PS(70kW)]/5200rpm●最大トルク:14.5kg-m(142Nm)[18.9kg-m(185Nm)]/3600rpm●WLTCモード燃費:23.0km/ℓ
●[ ]内は電気モーターの数値
トヨタ
ヴォクシー
309万円〜396万円
開発責任者によれば、ヴォクシーは先進・独走をテーマに新しいミニバンのスタイルにチャレンジしたという。新型はカスタム系らしく派手な顔つきを好むニーズに応え、迫力ある大開口グリルが特徴だ。
狭い場所でも出し入れが可能
自動駐車機能にアプリから遠隔操作できるリモート機能も搭載。並列、縦列駐車に対応する。操作できるのは免許を持っている人のみ。
「ハイテク+からくり」でかゆいところに手が届く
最新のハイブリッドシステムに加えて、“歩行者の横断”“飛び出してくるかもしれない”などのリスクを先読みする「プロアクティブドライビングアシスト」を搭載し、満を持して登場。従来、先進技術や装備は高級車から採用されてきたが、レクサスに続きトヨタブランド初の機能を満載している。とはいえシビアな普及価格帯だけに、コストがあまりかからない“からくり”を使った装備を用意。電動パワースライドドアに連動する「ユニバーサルステップ」や、リアゲートを任意の位置に手で停止できる「フリーストップバックドア」もからくり仕掛けになっている。
最新デジタルとアナログ技術の融合は、日本のモノ通リを象徴している。価格と使い勝手の高さのユーザーメリットは絶大だ。
【ヒットの裏付け】 値引きなしでも爆売れし納期待ちは最短でも半年
両モデル併せて発売1か月で約7万台を受注というスタートダッシュを決めた。月間販売目標台数はノアが8100台、ヴォクシーが5400台なので、5倍強の受注を獲得したことに。なお、某販売店で聞いたところノアのハイブリッド仕様が特に人気で、納車は1年近くになりそうとのこと。
3月: 1万4737台
4月: 1万404台
5月: 4877台
データ出典:日本自動車販売協会連合会
便利・快適・安心をより向上させる装備がファミリー層を中心に好評を博す
≪座り心地が快適でウォークスルーも可能な7人乗りが圧倒的に人気≫
2列目がキャプテンシートとなる7人乗りが人気。座り心地が良く、3列目へのウォークスルーも可能で乗降性に優れている。
≪2列目シートはワンアクションで745mmものスライドを実現≫
先代はロングスライドさせる際、一度横スライドで中央に寄せる必要があった。新型は中央に寄せなくても745mmのスライドを実現。
≪ボディ両サイドにスイッチを搭載し任意の位置で停止させられる≫
開閉スイッチをボディ両サイドに移動したことで、開ける際にぶつからないよう注意する必要がなくなった。任意の位置で停止も可能。
トヨタ担当者に聞いたノア/ヴォクシーの“深イイ”話
──発売以来絶好調と聞いていますが、率直な感想は?
黒柳 ありがとうございます。先代の良さを継承しつつ、お客様の声を聞きミニバンの便利さを大幅に進化させたことが支持されてうれしいです。
──前モデルも人気でしたが、新型で最も重視した点は?
黒柳 新型モデルは使い勝手、快適性の進化に加え、ミニバン初のGA-Cプラットフォーム採用による走りや、最新の先進装備など、ファミリー向けミニバンに求められる便利・快適・安心を重視。徹底的に追求しました。
──パワーバックドアの開閉スイッチやフリーストップバックドアが好評です。これらは使い勝手の良さを高めるのにどのくらい寄与している?
黒柳 ミニバンのバックドアは開口が大きく利便性が高い一方で、狭い場所では開けられないなど使い勝手の悪さがありました。任意で開口位置を設定できる機能を採用することで、その点を大きく改善しています。
──先進装備の「プロアクティブドライビングアシスト」やリモート機能付の「アドバンスパーク」を採用した意味とは?
黒柳 先進の安全性能技術をファミリー向けのミニバンで採用することにより、多くのご家族が走行時や駐車の際に安心してお乗りいただくことができます。このような機能をぜひ使用していただきたいと思っております。
──新型はどんな方の感性に響いてほしい? またこんな風に使ってもらいたいというオススメは?
黒柳 家族や仲間との時間を大切にする方に乗っていただけたらと思います。ショッピングやキャンプなどのレジャーだけでなく、その過程のドライブもイベントとして楽しんで、乗る皆さんが笑顔になってほしいですね。
【ミニバンの絶対王者「ノア」HISTORY】
2001
セミキャブオーバーでFRだったタウンエース時代からFF化された初代。乗降性と快適性が大幅に向上した。
2007
ワンタッチで折りたたみ、跳ね上げまでできる3列目のワンタッチスペースアップシートを世界で初採用した。
2014
クラス初のフルハイブリッドを設定。高級志向の兄弟車エスクァイアも追加され、3モデルで絶大な人気を誇った。
<このミニバンもヒット確実!>
ホンダ
STEP WGN
299万8600円〜384万6700円
初代、2代目をオマージュしたシンプルかつスクエアな外観が目を惹く。後方に行くほどシートの位置が高くなるシアターレイアウトで前方視界が広く、どの席に座っても快適だ。