乗り物
2022/12/15 20:45

空飛ぶ車も近いうちに乗れるようになる!? 未来を感じるモビリティ8選

自動車業界では”100年に一度の変革期”と言われ、動力が化石燃料から電気に切り替わるだけでなく、自動運転化やソフトウェアの進化など変革は多岐にわたります。クルマの世界だけでなく、電動キックボードの登場など移動手段(モビリティ)の革新は随所で起こっているので、私たちの移動も変わっていきそうです。そんな中から、近いうちに乗れるようになりそうな未来感のあるマシンをピックアップしてみました。

 

【その1】ソニーの電気自動車も近いうちに走り出す!?

ソニー

VISION-S 02

2020年のCESでお披露目され、大きな注目を集めたのがソニーの電気自動車(EV)が「VISION-S」。同社が得意とするイメージセンサー技術を用い、周辺を3Dで把握する安全技術や、5G通信によるクラウド連携など、ソニーらしさが感じられます。車内にはToF方式距離画像センサーも搭載され、ドライバー認証やジェスチャーコマンドにも対応。クルマと人との関係も進化していきそうです。

 

クルマの変革には、動力源の置き換えのほかにソフトウェアの進化が必須と言われますが、その点でもソニーは強みが発揮できそう。「VISION-S」は既に欧州で公道試験を行っており、2022年にはSUV型の「VISION-S 02」も発表。先日はホンダとの合弁会社、ソニー・ホンダモビリティ株式会社を設立しており、2026年には第一弾モデルを発売されるとのことなので、「VISION-S」が公道を走る日も遠くなさそうです。

 

【その2】ホンダから生まれた電動3輪マイクロモビリティ

ストリーモ

「Striemo」

ホンダは社内でベンチャービジネスを生み出す新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」を運営していますが、そこから生まれたのが株式会社 ストリーモ。同社が手掛けるのが電動3輪マイクロモビリティ「Striemo(ストリーモ)」です。電動キックボードに似ていますが、こちらは3輪で独自のバランスアシスト機構により、バランスが取りやすい構造になっているとのこと。ゆっくり歩くようなスピードから自転車程度のスピードまで、転びづらく安定した走行が可能となっています。

 

プロトタイプは最高速度が6km/h、15km/h、25km/hとなる3つの走行モードを搭載。現行法規では原付一種に分類されるので、ナンバーやウィンカーの装備が必要で、ヘルメットの着用が必要となります。日本国内では2022年内、欧州では2023年の発売を予定しており、価格は「Striemo Japan Launch Edition限定モデル」で26万円(税込)となる見込みです。

 

【その3】ヤマハの電動3輪モビリティにも期待

ヤマハ

TRITOWN

電動キックボードのような乗り物はヤマハもリリースしています。「TRITOWN(トリタウン)」という名称で、こちらも電動の3輪。安定感がありますが、車体を傾けて(リーンさせて)曲がることができます。同社ではこうした乗り物を「LMW (Leaning Multi Wheel)」と呼んでおり、エンジン付きのバイクでは既に多くの車種が製品化されています。

 

発表は2017年と少し前のことになりますが、まだ市販化はされておらず、公道を走ることはできません。ただ、最近の電動キックボードの拡大と、新たな法制度がスタートすることで、公道を走れるようになる可能性は高まっていると感じます。実際に乗ったことがありますが、かなり楽しい乗り物なので市販される日を期待して待ちたいところです。

 

【その4】1輪でバランスをとって走るOnewheel

出典:FUTURE MOTION

Onewheel

Pint X

北米などでは既に乗り物として普及し始めているのがOnewheel(ワンウィール)。スケートボードに、電気で動く車輪を1つ付けたような乗り物ですが、バランス機構が組み込まれており、1輪でもスムーズに走ることができます。重量は少しありますが、手に持って移動することができるので、ラストワンマイルの乗り物としては適していると言えるでしょう。

 

出典:FUTURE MOTION

「Pint X」はそんなOnewheelの最新モデル。現地では1400ドルで販売されています。コンパクトで持ち運びしやすいですが、未舗装路の走行も可能で、最高速度は時速18マイル(28.9km)も出るとのこと。航続距離は12〜18マイル(19〜28km)なので、移動手段としては十分な性能を持っています。日本では公道走行できませんが、走れるようになると面白いですね。

 

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