ゾウのような、マンモスのような、大型の哺乳類「マストドン」。1万年ほど前に絶滅していますが、古代のゾウとされるマストドンのあごと歯の化石が、米国の民家の裏庭で見つかりました。
ニューヨーク州を流れるハドソン渓谷に暮らす住民が、自宅の敷地内の庭に何らかの生き物の歯が植物の葉の下に隠れていることに気づきました。よく見てみると、さらにその下からも別の歯が出ていたのです。
まるで型にとって成型したように、しっかりときれいにできた歯型から、この住民は「すぐに特別な物だとわかった」そう。すぐに専門家に連絡し、ニューヨーク州立博物館が調査をすることにしたのです。
その結果、この歯とあごがマストドンの化石であると判明。同じ場所で調査を進めると、肋骨や足指の破片なども出てきました。
マストドンの化石は、これまでにもニューヨーク州で発見されていますが、州内で見つかったのは10年以上ぶりのこと。そして、これまでに州全体で150体以上のマストドンの化石が見つかっています。
ニューヨーク州立博物館では、これから化石について炭素分析で年代測定を行い、マストドンの年齢や食事、生息地を特定するそう。これらの分析と保存のための作業が完了すれば、博物館で一般公開される予定です。
【主な参考記事】
CBS News. Complete mastodon jaw unearthed in New York after homeowner spots teeth in backyard. December 18 2024