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2025/2/9 7:15

電車好きの子どもに最高の「職業体験」が欧州にあった!

乗客のキップを確認し、駅で列車の運行を見守る駅員は、みんな子どもたち。そんな子ども駅員による鉄道がハンガリーに存在します。

↑堂々と働く子どもたち(画像提供/Gyermekvasut_budapest/Instagram)

 

それは、ハンガリーの首都ブダペストの丘陵地帯を走るギェルメクヴァスート鉄道。ブダベストを一望できるヤーノシュという展望スポットなど、観光スポットが点在する、片道50分程度の路線で、ハンガリーを旅する観光客や現地の人々の日帰り旅行などに利用されています。

 

この鉄道では、列車の運行については資格を持った大人の運転手が行いますが、それ以外の乗客のキップを確認するといった仕事は、10歳から14歳の子ども駅員が行っているのです。

 

子ども駅員による運行が始まったのは、今から70年以上も前。若者たちのボランティアの力を借りて、この鉄道が始まったのが1948年のこと。それ以来、その名残りもあってか、子どもたちへ仕事に対する誇りを持つ機会を提供するために、子ども駅員が導入されました。

 

駅員として仕事をするために、子どもたちは鉄道で働くのに必要なスキルや知識を身につける訓練を受けているそう。そして、本物の制服に身を包み、大人の駅員と同じように、責任のある仕事を任されているのです。

 

子ども駅員の存在は、この鉄道の魅力にもなっているようで、旅行サイトのトリップアドバイザーでは、ギェルメクヴァスート鉄道の評価は4つ星の高い評価を受けています。

 

実際、「子ども駅員が本当に素晴らしい。彼らはスターだ」「自分たちの仕事を真剣に行っている」と、子どもたちの働きぶりを評価する声がいっぱい。

 

イベントの一環でもなく、一日体験に終わらない、この子ども駅員のシステム。子どもたちにとっては、鉄道や社会のさまざまなスキルを学ぶ場となっているようです。

 

【主な参考記事】

The Sun. RAIL-Y NICE This full-sized railway in Europe costs £2 a train ride and is entirely run by children. February 5 2025

Gyermekvasut.