ワールド
2025/4/14 20:30

最先端の義手が凄い! まるでラジコンみたいに遠隔操作が可能

ヒト型ロボットの発展が目覚ましいなか、人知れず革新してきたのが電動義手です。英国のスタートアップが発表した最先端のワイヤレス義手は、人々の度肝を抜く物でした。

↑外れても自力で戻ってくる「ヒーローアーム」(画像提供/Open Bionics)。

 

ブリストルに拠点を置くオープン・バイオニクスが、4年の歳月をかけて開発した電動義手を披露しました。その名も「ヒーローアーム(Hero Arm)」。肘部分から装着するタイプです。

 

この義手が凄いのは、手の部分が取り外し可能で、取り外した手をワイヤレスで操作できること。まるでラジコンカーのように、離れた所にある手を操縦して、自分のところまで移動させられるのです。

 

幼い頃に髄膜炎によって両手を失った19歳のロッキーさんは、開発にあたって同社の義手を9年間も装着してきた人物。この義手の開発をいつも間近で見てきた彼女ですら、「新しい技術が素晴らしいことはわかっていたけれど、まさかここまでの進歩になるとは思ってもいなかった」と言うほど、この開発は驚きだったと語っています。

 

実際に義手を使う彼女からの生のフィードバックを聞きながら、改良を重ねていったというこの義手は、機能面でも優秀。ワイヤレスのEMG電極を使用し、腕の筋肉の信号を読み取って、義手の指先の動作に指示を送ります。

 

動きの速度と強度は、従来品の2倍にパワーアップ。完全防水であるため、例えば食材を手に持ったまま洗ったり、水のなかに落ちた物を拾ったり、濡れても使用可能です。

 

ロッキーさんは「知っている義手のなかで一番軽い。ワイヤレスで防水の義手は他にはないと思う。手首は360度回転して曲げることもできる。こんなことができる義手をどうやって実現できたのか本当に不思議」と話しています。

 

手を取り外したら、まるで差し替え可能なドライバーのように、フックタイプ、先端がとがったタイプなどを装着することもできます。

 

ロボットの開発は私たちの生活をよりよくするのに役立つもの。この義手の登場は、そんなことを改めて教えてくれるニュースと言えそうです。

 

【主な参考記事】

Independent. World’s most advanced bionic arm can crawl around on its own. April 10 2025

Open Bionics

 

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