ワールド
2025/6/10 11:00

発電量が違う!? ハニカム型「太陽光パネル」に世界が注目

太陽光エネルギーをフルに活用して、お湯を沸かせるのか? そんな疑問が浮かんだオランダのエンジニアが、ハニカム(ハチの巣)型のソーラーパネルを自分で作って世界的に話題になりました。

↑エリックさんのハニカム型パネルは見応え十分(画像提供/Concept Crafted Creations/YouTube)。

 

ソーラーパネルを設置して、太陽から降り注ぐ光をエネルギーとして利用する発電は現在もあちこちで利用されています。しかし、実は利用できているエネルギーはまだ4分の1ほどで、残りの大半のエネルギーは活用できていないそう。

 

そこで、「コンセプト・クラフティッド・クリエーションズ(Concept Crafted Creations)」の名前でYouTubeチャンネルを展開するエリックさんは、自分でハニカム型のソーラーパネルを作ってしまいました。

 

インスピレーションとなったのは、科学史上最大の成果の一つと言われるジェイムズ・ウェッブ望遠鏡。鏡をハチの巣のように組み合わせ、初期宇宙にブラックホールを発見するなど、宇宙解明に大きな功績を残してきました。そんなジェイムズ・ウェッブ望遠鏡と同じように鏡をハチの巣状に組み合わせ、太陽光エネルギーを集めてお湯を沸かそうというのです。

 

使ったのは、18枚の鏡。中央にアルミニウム板を置き、そこにチューブで水が巡回するように設置して、集められた太陽のエネルギーで水を温める仕組みです。結果として、20リットルの水を32分間で22.6℃から44.2℃まで温めることができたと言います。

 

制作の様子を収めた動画は、同じようにものづくりが好きなエンジニアが多く閲覧したようで、「水が巡回するチューブは、風からよけられていた? もしそうでなかったら、さらに驚くべき結果になる可能性がある」「太陽の動きに合わせてソーラーパネルを動かす仕組みがほしい」「風による不安定さを解消するには、鏡同士に隙間をつけたほうがいい」など、アドバイスするコメントが数多く集まっています。

 

また「同じようなものを作ったことがある」という声もあるなど、全体的にこの取り組みを「素晴らしい!」と評価し、応援するコメントがたくさんあるようです。

 

エリックさんは、試行錯誤の末にこの形に辿り着いたとのこと。これが一般的に使われるかどうかはさておき、私たちの身の回りのアイテムは、こんなエンジニアたちの好奇心と努力によって支えられているのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Yanko Design. He Built a James Webb-Inspired Solar Generator That Boils Water. June 3 2025

 

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