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2018/5/7 6:00

毎月約1万5000円お得! ハワイから考える「リースで高級車に乗る」という選択肢

最近はカーシェアリングの利用が少しずつ増えてきていますが、日本で自家用車を持つ場合、「クルマを購入する」ということがまだ一般的でしょう。でも、筆者が住むハワイで広く利用されているのは、「リース」という選択肢。高級車もリースにすれば、購入する場合に比べて安い価格で利用できるのです。一体リースはどれくらいお得なのでしょうか? 本稿ではハワイにおけるリースのメリットとデメリットをご説明します。

 

購入派とリース派は半々

ハワイでクルマを所有しようと思い、クルマのディーラーに出向くと、「購入かリースか、どっちを考えている?」と聞かれます。日本のようにリース専門業者に出向く必要はなく、クルマを購入する場合もリースの場合も、車の各ディーラーを通して行えるのです。ハワイなら、トヨタ、日産、ホンダといった日本車のほか、BMW、ベンツといった海外ブランドのディーラーがありますが、そのほとんどでリースが可能。

 

筆者も最初は「クルマは購入するもの」という方法しかないものと思っていたので、リースという選択肢がそれほど一般的だなんて思いもしませんでした。ディーラーによって差はあるかと思いますが、筆者が話したディーラーの担当者によると、購入派とリース派は半々程度なんだとか。

 

では、リースのメリットとデメリットは何なのでしょうか?

 

リースのメリット

リースを選ぶ最大のメリットは、同じ頭金と同じ期間でローンを組んだ場合に比べて、リースのほうが月々の支払金額が安くなることにあります。ハワイでは一般的なリース期間は3年間。年間の予定走行距離などに応じて、毎月の支払金額がいくらになるかディーラーが算出してくれるのですが、同じ頭金でローンを組んで購入し3年ですべてを返済していく場合に比べて、毎月のリース代金のほうが安いのです。

 

筆者があるディーラーで見積もりをとったときのことを例に出すと、購入なら毎月のローン返済額が553ドルになるのに対し、まったく同じクルマを同じ頭金でリースした場合、毎月のリース料金は408ドルになると言われました。その差は約145ドル(約1万5000円)。そのため、購入を考えるのなら予算をオーバーしてしまう高級車でも、リースなら乗れる可能性が高くなるのです。

 

また、リースは頭金が比較的少なくてもOKという場合が多く、それもメリットのひとつ。例えば駐在員のように、現地の滞在期間が限られている方や、ひとつのクルマを長く乗り続けるよりもたくさんの種類のクルマに乗りたいという方にとってはリースのほうが最適なのです。

リースのデメリット

リースのデメリットは、リース期間の途中で解約ができないこと。仮に、3年のリース期間より早くクルマを戻すことになったとしたら、残りの期間の支払を求められるなどペナルティが発生します。また、リースする場合は、年間の走行距離を最初に設定しますが、リース期間終了後にその設定距離を超えてしまうと、同様にペナルティが発生する仕組みです。

ハワイもアメリカ本土と同じように完全なクルマ社会で、クルマは日常生活になくてはならないものです。クルマにこだわり、少しでもいいものに乗りたいと思う人にとって、リースという選択肢はとても価値があるものなのかもしれません。