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2018/9/11 17:30

2019年は国交樹立100周年! 「ポーランド」の知っておきたい文化情報8つ

今夏ワールドカップの対戦国として話題となったポーランド。近年では旅行先としてもますます人気を集めていますが、観光地としてはもちろん、カルチャーやグルメも興味深いのがこの国。そして2019年は、日本とポーランドの国交樹立100周年を迎えます。そこで、本稿では記念すべき年に向けて、ポーランドの文化に関する情報をまとめてご紹介します。

↑ポーランドの首都ワルシャワの風景

 

1:厳かだけど楽しい「結婚式」

日本では婚姻届を提出すれば、その日から2人は夫婦となります。しかし、敬虔なカトリックの国として知られるポーランドでは、少なくとも半年以上前から「結婚講座」を受けて、結婚の準備をしておく必要があるのです。そして、結婚式当日は誓いのキスさえできない厳かな雰囲気であるにも関わらず、その後の宴会ではひたすら食べて踊っての繰り返し。日本のように感動や驚きは求めません。

 

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2:日本人旅行者もビックリするほどの「親日」ぶり

日本の文化が遠いヨーロッパの国でも愛されていると知ったら、誇りに思いますよね。ポーランドではグルメから娯楽、スポーツまで、日本のものがありふれています。お寿司はヨーロッパで最高と言っても過言でないレベル。黒澤明監督の映画やポケモンなどのアニメも広く見られています。そういえば先日、ポーランド人の友人にオススメのお店を聞くと、「あそこのラーメン屋さんがおいしいよ」という思わぬ返しがありました。外国人のほうが日本人よりも日本のことを知っているということはポーランドでもあります。母国のことはきちんと勉強しておきたいですね。

 

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3:あの商品、ポーランド製かも?

最近、日本では輸入ショップ以外でも輸入品を見かけるようになりました。筆者が日本に帰ったときに立ち寄ったお店にポーランドの商品が置いてあったということも何度かあります。キャラメルの「クルフカ」や発酵食品の「ザワークラウト」、高級グラスの「クロスノ」だけでなく、ベリー系の冷凍食品、アルコール度数の高いお酒、羽毛布団、デオドラントなどもポーランド発の人気商品として売られているようです。

 

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4:見た目で判断するな! 意外と絶品「B級グルメ」

中欧のポーランドでは、西欧でよく見られるこってりした肉料理もあれば、東欧の素朴さと寒い国ならではのしょっぱさが味わえる料理がたくさんあります。クリスマスの「鯉の料理」を含め、そのほとんどが日本人の口に合うので、一度ポーランド料理を堪能するとハマってしまうこと間違いありません。真っ赤な野菜スープの「バルシチ」(写真上)や豚の血や贓物などが入ったソーセージの「カシャンカ」など、なかには材料や見た目で「これはちょっと…」と思ってしまうものもありますが、食べてみると、おかわりしたくなるほど、おいしいですよ。

 

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5:日本人も納得! 日常的に飲む、おいしいドリンク

今年は世界中で猛暑が続き、ポーランドも例年以上にドリンクの消費が多かったようですが、この国でよく飲まれるものといえば、フルーツジュースの「コンポート」や野菜たっぷりの「ラバルバルのジュース」、発酵飲料の「クワス」。筆者が日本で暮らしていたときに飲むものは非常に限られていましたが、ポーランドに来てからはあらゆるドリンクを飲むようになりました。それも、ポーランドのドリンクは日本人の口に合うという証拠かもしれません。

 

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6:ベーグルを生んだ国はポーランドだった!

フランスに住む人もポーランドのパンはうまいと言いますが、そのなかでも南ポーランドのクラクフだけで食べられる人気のパンがあります。それが、ポーランド語で「オブヴァジャネック」と呼ばれるベーグル。ずっしりと食べごたえがあるので腹もちもよく、忙しい朝やちょっと小腹が空いたときにピッタリ。ベーグルといえばオシャレなカフェで食べるイメージですが、本場では移動型の小さな屋台で買うことができます。味は4種類(塩、ゴマ、ケシの実、チーズ)あり、どこのお店でも45円程度で売られています(チーズだけ10円ほど高い)。

 

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7:日本と共通の祝日から分かる「文化の違い」

日本の祝日では、その休みを利用して家族とどこかへ旅行したり、友人とショッピングを楽しんだりする人が多いと思います。ポーランドでもそういった楽しみ方をすることはあるものの、教会の祝日が多く、どちらかというと家で家族や親戚と過ごすことのほうが多いかもしれません。両国には共通する2つの祝日があります。1月1日の元旦と5月3日の憲法記念日。しかし、ここから日本とポーランド人の違いが分かります。

 

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8:高学歴が多いポーランドの秘密は「小学校」にあり?

ポーランドの教育費は大学まで原則無償であるため、進学率は高く、また教育システムは世界的にも上位に入ります。日本との違いは多くありますが、そのなかでも高校最後に受験する「マトゥラ」は、進学するしないに関わらず、よい成績を修めなければならないポーランドの卒業試験です。また、休憩が短く、掃除をしなくてもいいなど、学校は勉強するところと割り切っているところも、日本人にとっては新鮮ですね。

 

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マイナーな国と思われがちなポーランドですが、いまや両首都を結ぶ直行便は週5便、筆者の周りにも日本へ行ったことのあるポーランド人が増えています。来年は日本とポーランドの国交樹立100周年。ポーランドのことをもっと知る一年にしたいですね。