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2019/5/3 21:00

鼻が曲がるほどの真剣勝負! 「全米一臭いスニーカー」を目指す子どもたちの熱き戦い

遊び盛りの子どもの靴は、いつも泥だらけ。おまけに汗をかいても長いこと履いたままなら、臭いだってどんどん強烈になっていくもの。そんな子どもたちの靴の臭さを競い合うコンテストがアメリカにはあるんです。コンテストの最中は出場者も審査員も、あまりの臭さにみんな鼻をつまんでしまう、まるで漫画のような光景が広がっているんです。

 

臭いスニーカーに引き付けられた子どもたちと専門家

アメリカで最も臭いスニーカーを競う大会の名前は、「ロッテン・スニーカー・コンテスト」。アメリカで一番臭くて汚い靴の持ち主を決める大会で、もともとバーモント州のあるスポーツグッズ店のオーナーが新商品の靴の宣伝に1974年に始めたもので、すでに40年以上の歴史があるコンテストです。現在ではフットケア製品を販売するオド・イーターズ(Odor-Eaters)社がスポンサーとなり、アメリカ全土に知られる一大イベントに成長。各地域の予選を突破したファイナリストが、ニューヨークで行われる決勝戦に出場します。さらに、優勝すると、賞金2,500ドル(約27万円)とブロードウェイのショーのチケットももらえて、賞品も太っ腹な大会です。

 

コンテストでは、臭さと靴のコンディションに加えて、自分の靴を臭くした方法などについて説明し、これらを踏まえて審査員がジャッジします。審査員の中には、米航空宇宙局(NASA)の科学専門家もいるほど、本格的。審査員たちはボロボロに履きつぶされたスニーカーの外観を丹念にチェックし、実際に鼻を近づけて臭いも確認していきます。

 

真似したくない。臭い靴の作り方

このコンテストに出場できるのは、5~15歳の子ども。でもこのコンテストで優勝を狙う子どもたちの本気度は半端ありません。例えば2019年の大会で優勝した15歳のセネカちゃんは、走ったり運動したりと2年半同じ靴を履き続け、おまけに飼い犬に靴を噛ませていたそう。両足の指があらわになるほどつま先部分がボロボロに破れ、見た目のインパクトも絶大です。

 

過去の優勝者の”臭いスニーカーの作り方”を探ってみると、何年も裸足のまま同じ靴を履きっぱなしなのは当たり前で、「動物の糞を見つけたらすぐに足で踏んで、釣りに行ったら魚の内臓も踏んづけていた」なんて、強者もいます。

 

実際に臭いをかいだ審査員たちは、あまりの臭さに目をつむったり、顔がゆがんだり…。ステージ上にいる参加者たちですら、全員が鼻をつまんでいる有様で、「毎年臭いがひどくなっていく」と苦笑する審査員もいるほど。テーマもユニークだし、とってもシュールな大会なんです。

現実にあるとは信じがたいこのユニークなコンテスト。出場者の家族はきっと毎日臭い思いを我慢しながら、コンテストの日を迎えていたかと想像すると、やっぱり笑ってしまいますね。

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