プログラミングを自由に行ったり、プログラミングを学んだりしながら、オリジナルのロボット開発を楽しめてしまうスマートロボットが日本のクラウンドファンディングに登場しました。イーロン・マスクの火星移住計画にインスパイアされた6脚ロボットはダンスしたりゲームしたり、さまざまな可能性を秘めており世界各国で注目を集めています。
オリジナルロボット開発にも利用できる「ヘクサ」
世界で話題となっているロボットが、北京とサンフランシスコを拠点としたテクノロジー企業Vincrossが開発した「ヘクサ(HEXA)」。イーロン・マスクの火星移住計画からインスパイアを受け、劣悪な場所でも移動できるように、関節もある6本の脚でクモのように動きます。また視覚センサーと空間センサーも搭載されており、周囲の環境を測定しながら移動することが可能。
さらにヘクサが面白い点は、ヘクサをベースにオリジナルのロボットを開発することができるところ。同社が開発したVincross SIMシミュレーターを使えば、プログラミングのコードをいれなくても、ヘクサに新しい動きを加えたり変更したりすることもできるんです。
そんなヘクサを使って開発された好例が「陽だまりプランター」。ヘクサの頭部分は植物を植えるプランターになっていて、日向を求めて自動的に動くロボットなんです。頭部は360度回転可能で、太陽の方向に顔を傾けることができ、日陰にいれば日が当たる場所を探して自ら歩いていきます。さらに水分が足りなくなれば、脚を動かして不満を表現。まるで生きているペットのような愛くるしい動きを見せてくれるんです。
また、関節がついた6本の脚をたくみに動かして移動できるヘクサは、運動性能にも優れています。自分の頭よりも高い段差をよじのぼったり、上り坂や足場の悪い場所を進んだりすることも可能。だから、競技用のロボットとして利用することもできるんです。
これでも愛嬌たっぷり
アメリカでは2017年頃からさまざまなメディアで紹介されてきたヘクサ。すばらしい運動性能が備わっているのにも関わらず、どこかぎこちない動きを見せる姿を見せ、スムーズで隙のない“ロボットらしい動き”とは間逆の愛嬌たっぷりの姿が、世界中の人々の興味を引きつけてきました。またヘクサが持っている性能には「ナイス!」「すぐに欲しい!」など、SNS上で好意的な感想が寄せられています。
アメリカでの発表から数年たったいま、ヘクサは日本にも進出。現在クラウドファンディングで支援者を募っています(7/29時点で目標金額は達成済み)。支援価格は9万5000円からで、プロジェクト終了日は8月2日。興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか?