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2019/7/18 22:00

世界初の「AIワクチン」を開発! 人工知能が人類をインフルエンザから救う

AIのテクノロジーはあらゆる業界で活用されていますが、ついにインフルエンザのワクチン開発にAIが利用されました。2017年に米疾病対策センターが発表したレポートによると、インフルエンザは世界全体で年間29万人~64万人もの人々を死にまで至らしています。AIが開発したワクチンとは、どんなものなのでしょうか?

現在インフルエンザのワクチンは広く入手可能にもかかわらず、インフルエンザによって世界で多くの死者を出しています。そこでオーストラリアにあるフリンダース大学の研究チームと地元企業は、インフルエンザワクチンの有効性をさらに高めることを目的に新しいワクチン開発に取り組みました。これまでもワクチンの開発にはコンピューターが使われてきましたが、彼らはそれよりさらに進んだAIプログラムを活用してワクチンを開発したのです。

 

彼らはAIプログラムに、人間の免疫システムを活性化させる化合物とそうでない化合物を学習させることからスタート。さらに何兆にもおよぶ化合物を作れる別のプログラムも開発し、そのプログラムをSAMと呼ばれるAIアルゴリズムに移管。SAMがはじきだした一番の候補となる化合物を実験室で合成し、人間の血液細胞でその効果を確認する作業が行われました。こうしてSAMによって生まれた化合物が動物実験を経て、ワクチンとしての有効性が確認されたのです。

 

世界で初めてAIがすべて作ったと言われているこのワクチンは現在、健康なボランティア240名を使った12か月におよぶアメリカの臨床試験で検証が行われています。

 

AIが薬品開発を変える可能性も

インフルエンザウィルスは突然変異がおきやすいウィルスとして知られ、それによって毎年のようにインフルエンザが流行ったり、突然強力なインフルエンザウィルスが出現したりします。そんなインフルエンザの猛威から守るためには、このようなテクノロジーを活用したワクチン開発がますます求められてくるのでしょう。

 

また今回のAIをつかったワクチン開発のプロセスは、長い年月を必要とする従来の医薬品開発の工程を短縮する可能性もあると示唆されているそうです。

 

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