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2019/9/27 19:00

赤ちゃんの行動を予測! Googleが「AIベビーモニター」を開発中

近年、育児に最先端テクノロジーを取り入れる動きが活発化しています。いわゆる「ベビーテック」と呼ばれるこの分野で代表的なガジェットの1つに「ベビーモニター」がありますが、そんなベビーモニターにGoogleがAIを活用する研究を進めていることが先日、明らかとなりました。これがうまく行くと、どんなことが可能になるのでしょうか?

Googleがアメリカで特許を出願し、最近公開されたその書類から、グーグルがAI技術を活用したベビーモニターの開発を進めていることが明らかとなりました。その内容によると、この技術にはアイトラッキング(視線追跡)技術が搭載され、赤ちゃんが起きているのか睡眠中なのかを検出することができるそう。さらに録画した動画やAIを活用して、赤ちゃんの動きや音を観察し、データベースにある普段の動きと比較して、そこから考えられる事態や赤ちゃんが不快感を覚えていないかなども見つけ出せるようです。

 

そのため、赤ちゃんが起きる数分前から目覚めを検出することが可能で、赤ちゃんが起きたり泣き出したりする前に警告を出すことができるとのこと。また、最新のベビーモニターには位置検出機能が備わっており、赤ちゃんが立っているのか膝をついているのか、横になっているのか、ハイハイをしているのか、何かに登ろうとしているのか、止まっているか動いているかなども分かります。

 

現在あるベビーモニターは、赤ちゃんの様子や声をカメラで撮影して、離れた場所でもその様子に気づくことができるという機能が基本。動態検知機能や温度センサーなどプラスアルファの機能がついているものもありますが、このAIは赤ちゃんの行動を予測できるというのが優れている点でしょう。

 

赤ちゃんが泣けば、パパ・ママがモニターを見ていなかったとしても異変に気づきやすいですが、赤ちゃんが泣かなかった場合、親はその変化に気づけないかもしれません。でもAIを活用したベビーモニターなら、そんな小さな異変を察知して、育児を手助けしてくれることになると期待できるでしょう。

Googleでは、特許出願したものが必ずしも製品化されるとは限らないと述べており、このようなAIを利用したベビーモニターが近い将来、製品として登場するかどうかは確かではありません。ただ、Googleを傘下に持つAlphabetのヘルスケア研究企業のベリリーが、P&Gと共同で、赤ちゃんの尿や睡眠を追跡できるスマートおむつ「Lumi」を今年発表しているように、ベビーテックにAIが活用されることは想像に難くないかもしれません。

 

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