ショッピングセンターや空港、オフィスビルなどで進んでいるのが、セグウェイを使ったセキュリティシステムです。そしてセグウェイよりも先を行くのが、人手不足にも一役買うセキュリティロボット。このたび、アメリカのシリコンバレーで生まれたセキュリティロボット「Nimbo(ニンボ)」が日本に初上陸しました。
Nimboは、アメリカのテクノロジーベンチャー企業Turing Video社が開発したセキュリティロボット。サイズは高さ66センチ、長さ58センチ、幅28センチ、重さ23キロと従来のセキュリティロボットと比べてコンパクトで、通路の幅が狭い中小規模の施設にも利用できるように設計されています。また従来の警備ロボットでは導入時にルートの設計が必要で、手間がかかっていましたが、Nimboの場合はスマホで操作が完結。パトロールルートの作成はもちろん、レイアウト変更の対応も簡単にできます。
さらにNimboの前面にはHDカメラがついており、スマホでそのカメラの映像をリアルタイムで確認可能。カメラの角度を変えて周囲や上部を確認することもできたり、音声での通信機能もできます。赤外線と超音波センサーも搭載されているので、周囲のものや歩く人をよけていくのは、お手の物。またNibmoはセグウェイをベースとして作られているので、普段のパトロールはロボットだけの巡回にまかせておいて、必要なときには人が乗って移動することもできます。そのほか、気温や湿度、光、音などのデータを収集することも可能です。
防犯カメラのように悪者を監視
世界各地でテロ事件が勃発している現代は、セキュリティの需要はあらゆる場所で高まっています。日本では外国人観光客が増える一方、人手不足や高齢化の問題があり、セキュリティ業界でのロボットの活用はそれらの問題を解決する有効な手段となりえるでしょう。また、防犯カメラと同じように警備ロボットがいつも巡回していることで、様々な犯罪の抑止にもつながっていくものと期待できます。
Nimboはアメリカ国内のほかブラジル、オーストラリアなどで展開されており、今回はCBC株式会社と株式会社全日警が提携し、Nimboの日本での販売が開始となりました。これからはこんな警備ロボットが建物や施設の中を動きまわっている風景が、きっと当たり前になっていくことでしょう。