日系企業の関心度も最高レベル
イスラエルにはこれだけの最先端技術が集結しているものの、それらを活用できるマーケットが存在していません。そのため、例えばサンフランシスコに本社を置くUberのようなサービス領域ではなく、チップなど川上領域の技術開発が核となっています。ここを押さえておくことは大きな強みであり、AI、モビリティ、セキュリティなどの各分野において、世界に市場を持つグローバル企業による買収は今後も加速しそうです。
最後に、グローバル企業が求めるほとんどの技術が集まるイスラエルへの進出については、まずは足を運びイスラエルという国を理解することが大切といえます。危険なイメージを抱いているかもしれませんが、外国人への性悪説が翻りいったん信用してもらえれば、意外に親しみやすい国民性が特徴です。
現在、イスラエルへの日系企業の関心度は過去最高レベルに達しています。現地では、さまざまなカンファレンスが開かれているので、興味がある分野のイベントに参加してみるといいでしょう。イスラエルでは物事を決めるスピードが日本とは比較にならないほど速いため、スピード感を持って対応することは必須ですが、その後の継続関係は保ちやすいといいます。
また、イスラエルの人々は交渉がとても上手なので、失敗を恐れず交渉を重ねながら経験値を積んでいくことが必要。まずは現地の空気を吸い、イスラエルのよさを知ることから始めてみてはいかがでしょうか?