金融危機やインフレでも値が下がらず最強の現物資産と言われる金。そんなお宝を見事に掘り当てた男性が最近、オーストラリアで現れました。その価格はおよそ2100万円。一体どうやって見つけたのでしょうか?
この幸運の人物は、オーストラリアのある男性。1800年代に金鉱が発見された同国には、一攫千金を夢見た人々が世界中から押し寄せてきました。そんなゴールドラッシュの中心地となったビクトリア州の金鉱地帯で、この男性は金採掘を行っており、そこで4.6kgの塊を見つけたのです。その石の塊には約2.6㎏の金が含まれていたそうですが、この男性はプロの採掘師ではなくアマチュアで、1200ドル(約16万円※)の格安金属探知機を使っていたとのこと。
※1ドル=約132.5円で換算(2023年3月30日現在)
おまけに、男性はこの石を発見したとき、それほど価値があるものとは気づいていなかったようです。男性は後日、石を半分に割ってその半分だけを持ち、採掘した鉱石などを買い取る店「Lucky Strike Gold」を訪れました。
そのときの様子について、店主はこう語っています。
「男性は『この石は1万ドル(約133万円)の価値があるか?』と尋ねたんです。でも、私が石を見ると、すぐにそれ以上の価値があるとわかりました」
それもそのはず、店主いわく「43年間も探鉱してきたが、これほど多くの金を含む石は見たことがない」そう。
結局、家に置いてきた残りの半分も後日、店に持ち込まれて、合計で約16万ドル(約2100万円)で店が石を買い取りました。
オーストラリアは金が埋蔵されている世界最大のエリアと言われています。まさに一攫千金を絵に描いたような今回の出来事。すぐに売却するより、もうしばらく金を現物で持っておいたほうが良かったのではないか……とも邪推してしまいますが、この男性にあっぱれです。
【主な参考記事】
BBC. Amateur Australian gold digger finds massive nugget. March 28 2023
Insider. An Australian man found $160,000 worth of gold in a 10-pound rock using a low-end metal detector. March 28 2023