「犬×猫」「像×羊」など、動物の種類は違うけれど、お互いに心を開く仲良しコンビが数多くいます。そんな異色の組み合わせとしてご紹介したいのが、米国で暮らす、あるチーターとカメのペアです。
しなやかな身体と、時速100kmにも達するといわれる俊足で、獲物を捕らえるチーター。そんな肉食動物ですが、フロリダ州のカーソンスプリングス野生生物保護センターに暮らす「チューズデー」と名付けられたメスのチーターは、他のチーターとは一味違うようです。
というのも、チューズデーの大親友は「ベンジー」という名前のオスのカメだから。保護センターの職員が「チューズデーは、ベンジーを心から愛している」と言うように、2匹はいつも一緒。昼寝をするときも、食事をするときも、1日のほとんどを一緒に過ごしているそう。チューズデーは、ベンジーの甲羅にあごを優しくのせて寄り添ったり、ベンジーの身体にスリスリと顔を寄せたり、ときには顔をペロペロとなめたりして、愛情を表現。お互いに信頼しあって大好きなことが、傍目からもよくわかります。
そんなチーターとカメの異色コンビが生まれたのは、いまから約6年前。2018年にチューズデーがこの保護センターで生まれたときです。一般的にチーターはカメのような動物を無視すると言われていたので、もう20年もこの保護センターで暮らしているベンジーと同じ囲いの中で、チューズデーも育ててみることにしたのです。その結果、定説とは真逆で、仲良しコンビが誕生したというのです。
ただ、狩猟能力が高いチーターがカメと一緒にいることで、危険はないのでしょうか? その点について、保護センターの職員は、「幼い頃からずっと一緒にいたので、チューズデーが攻撃的になる可能性は最小限だと思う」と話しており、チューズデーがベンジーを噛もうとしたことも、けがをさせたこともないそうです。
ベンジーにとって一つ困ったことを挙げるなら、カメは顔をなめられるのが苦手なこと。「チューズデーがベンジーの顔をなめないなら、きっとベンジーはもっとチューズデーのことが好きになるでしょう」と、職員は語っています。
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【主な参考記事】
New York Post. Man uncovers more than 700 gold coins on his cornfield: ‘Most insane thing ever’. March 10 2024