地面が見えないほど、トタン屋根の建物で覆いつくされた島。そんな“世界一人口密度の高い島”をご存知ですか? 海外の映画監督が取材で訪れ、衝撃的な動画を公開しています。
ケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれた、アフリカ最大の湖、ビクトリア湖。この湖の東側に浮かぶミギンゴ島が、冒頭でご紹介した島です。
島の面積は0.49エーカー。1エーカーがサッカー場とだいたい同じなので、サッカー場の半分ほどしかない小さな島だと考えればいいでしょう。そんな小さな島に、ところ狭しと建物が作られ、およそ1000人の人々が暮しており、世界で一番人口密度の高い島と言われているのです。
先日、ドバイを拠点とする映画製作者であるジョー・ハッタブさんがこの島をテーマにした短編映画を作るため、ミギンゴ島を訪れました。ジョーさんは、ケニアのナイロビに飛行機で降り立つと、そこからクルマで約6時間をかけてビクトリア湖のほとりにある小さな町に向かい、そこから地元の小さなモーターボートに2時間乗ってミギンゴ島に到着しました。
驚くことに、島にはスーパーのような店があるほか、警察もいて、音楽が流れるビリヤード場もあるそう。そして、人々は近くの海辺を洗濯場と、男女別の浴場として利用しているのだとか。土地は限られているものの、人々の生活がここで成り立っていることを裏付けています。漁師の家で一晩過ごしたジョーさんは、「近くに打ち寄せる波の音がとてもうるさかった」と語っています。
ちなみに、ミギンゴ島は陸からもかなり離れた場所で、釣りをするのに人気があるのだとか。ミギンゴ島の人口は、2009年はわずか約130人だったのに、どんどん増加していったのだそうです。この島では、海賊行為を防ぐために、部外者が島に入るときは、入島税250ドル(約3万8000円※)を島の警備員に支払う必要があります。
※1ドル=約154円で換算(2024年5月16日現在)
【主な参考記事】
Daily Mail. I visited the most crowded island on Earth – where more than 1,000 people live on a cramped 0.49-acre outcrop. May 14 2024