レジでセルフィーを撮って支払い完了。米国で導入が進んでいる、そんな決済方法をご紹介しましょう。じきに日本でもそんな決済が当たり前になるかもしれません。
米国にある「PopID」という決済手段。これは顔認証決済サービスで、ユーザーは支払い情報と合わせて顔写真を登録しておけば、店頭での支払い時、設置された画面で顔写真を撮影することで、決済が完了するというもの。
全米で展開するハンバーガーチェーンの「Steak ‘N Shake」では、中西部を中心におよそ300店舗でこの決済を導入しています。客が決済のボタンを押して、画面に顔を向けて撮影して、支払いが完了するまでの時間はわずか数秒。同チェーンのアプリを開いて、そこで決済するよりも、短時間で終了するそうです。
また、注文を受けたらロボットがハンバーガーを自動で作ることで話題になった、カリフォルニア州の「CaliExpress」もPopIDを導入して、決済も店舗運営も最新テクノロジーで対応しているのです。
米マスターカードは2年前に、このPopIDをブラジルの店舗で試験導入。ユーザーの76%が「友人にもこの決済方法を勧める」と回答するなど、成功を収めました。そこでマスターカードでは、PopIDをアジア太平洋諸国に拡大することを発表しています。世界規模で展開するマスターカードが導入を始めれば、あっという間にこの決済方法が広がりそうです。
ちなみに、アマゾン傘下のオーガニックスーパー「ホールフーズ」では、手のひらを画面にかざして、手の静脈パターンを読み取って本人確認を行い決済する方法をすでに展開しています。
PopIDのCEOが「今年は重要な年になる」と予測しているように、短時間で完結する生体認証決済がさらに広がっていきそうです。
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【主な参考記事】
New York Post. You may soon be able to pay for meals a new way — with your face. May 20 2024