今日、宇宙飛行士が軌道上にある国際宇宙ステーション(ISS)に行く方法は、SpaceX(スペースX)の有人宇宙船かロシアのソユーズ宇宙船に乗ること。しかし、ようやくそこにBoeing(ボーイング)の「Starliner(スターライナー)」が加わろうとしています。
米航空宇宙局(NASA)はスペースシャトルの退役後(2011年)、ソユーズと併用できる民間宇宙船を探していました。そして選ばれたのが、SpaceXの「Crew Dragon(クルー・ドラゴン)」とBoeingの「Starliner」。Crew Dragonはすでに何度も宇宙飛行士をISSへと輸送しています。
まもなく実施されるStarlinerの有人打ち上げ「Crew Flight Test(CFT)」では、二人の宇宙飛行士が搭乗し、ISSへと向かいます。もともとは5月中の打ち上げを予定していましたが、打ち上げロケット「Atlas V」に問題が発生したり、宇宙船からのヘリウム漏れの問題が発生したりと、ミッションは何度も延期。現在は6月1日の打ち上げが予定されています。
StarlinerのCFTが成功すれば、NASAと米国はISSに宇宙飛行士を送る方法が増え、ロシアへの依存度をさらに下げることが可能になります。当初の予定から7年も遅れた同宇宙船の初となる有人打ち上げが無事に成功することを祈りたいものです。
Source: Space.com