日常生活にもAIが普及しつつあるなか、トルコの学生が自作のAIデバイスを使ってテスト中にカンニングして逮捕されました。懲役刑の可能性があると報じられています。
ロイター通信によると、この学生は同国南西部の都市ウスパルタの学校で、週末に適性試験を受けている最中に不審な行動をしているところを発見されました。警察に拘束された後に正式に逮捕され、裁判が始まるまで刑務所に送られたそうです。
もちろんAIが学生のカンニングに使われたことは、今回が初めてではありません。ここ数年、大人気のチャットボット「ChatGPT」などを使い、宿題をやらせることは珍しくなくなっています。
しかし、今回の事件で注目すべきは、AIを使ってズルをした学生が実際に逮捕されたこと。これまで学校から訓告処分などを受けた人はいましたが、警察に捕まって裁判を受けるのは、おそらく前例がありません。
また、トルコの警察によると、自作AIデバイスはかなり凝っていたそう。シャツのボタンに見せかけたカメラを使い、靴底に隠していたルーターを通じてAIシステムに画像データを送信。その後、答えは本人のスマートフォンに送られ、音声化して装着したイヤホンに送信していたとのことです。
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— Arirang News (@arirangtvnews) June 12, 2024
さらに、不正行為に関わったとして別の生徒も逮捕。「AIカンニング」した本人は家宅捜索を受け、自作デバイスやさまざまな部品が見つかっています。
これほど複雑なシステムが自作できるなら、テスト勉強をもっと努力すればよかったのでは……とも思えますが、日本でAIを愛用する学生の方々も「国内初のAIカンニングで逮捕」とならないよう、不正な行為は絶対にやらないことをお勧めします。